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とある3人のデート・ア・ライブ
第五章 楽園
第17話 ずっと一緒
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園神凜袮だった。
















凜袮『まだもう少し……』

上条『そっか……』

彼らが今行っているのは記憶が完全に消去されているかの確認。

最悪の場合を考えてあらかじめ凜袮の意思が宿るように設定された『石』を上条に与えていたのだ。

凜袮『……みんな、記憶を失ったみたいだね』

上条『そうだな……。みんな……消えちまったな……』

凜袮『……当麻、ありがとう。私の役目もこれで最後……あと数十秒もすれば私の意思は消えちゃう……』

上条『そっか……悲しくないか?』

凜袮『それはお互い様じゃない?』

上条『ははっ……それもそうだな』

しばらく、上条は士道と十香のやりとりを見ていた。




そして、

凜袮『じゃあね当麻。本当にこれでお別れ。私の形見としてその『石』は大切に持っててね』

上条『……あぁ。大事にする』

凜袮『ふふ……ありがとうーー当麻』




ふわっと、

僅かに光っていた『石』の輝きが空気中に飛び出しーーー


そのまま天高く上っていった。





上条「………」






確かに悲しい結末だ。

もう少し考える時間があればもっといい結末になったのかもしれない。

でも、

それはもう終わった話。

これは変えられない結末。

だからーー

士道「ん?どうした上条?」

彼は、前へと進む。

上条「………いや、何でもない。さ、帰ろうぜ!家まで競争だ!!負けたやつはトイレ掃除だからな!」

士道「うおっ!?ちょっと待て!いきなりどうしたんだ!?ってかトイレ掃除!?」

十香「よぉし、負けてはおれん!当麻、待つのだー!」

士道「十香も何張り切ってんだよ!……ったく、トイレ掃除は嫌だからな!!」


3人は勢いよく走っていた。

その時の3人は、


今までにないような笑顔で走っていた。







″これが、凜袮が望んだ結果ならーー″



″満足だろ?凜袮。″



上条の問いかけに、どこからか答えが返ってきたような気がした。




″うん、とっても満足してるよ。ありがとう、当麻″


















ーーーー
ーーー
ーー




次の日。

上条はゆっくりと目を覚ました。

凜袮のいない生活は、どこか寂しさを覚える。

上条「おはよう……っても誰もいないか」






そのーーはずだった。






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