暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
第2章 宇宙を目指して
全面戦争勃発
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アルティメス10機と他のIS60機、アルティメスが最前線で戦えば十分対向出来る数だ。

さらにアルティメスは追加で5機の建造が決まっており、ロールアウト後はエースパイロットが乗り換える予定になっている。

そして12/24、後に黒翼のクリスマスイブと呼ばれる宣戦布告の日となった。

ファントムタスクを裏で保有するアメリカの粛正、それを全世界に公布しながらの宣戦布告は多くの国からの支持を受けた。

特にドイツやロシアはIS部隊の派遣までしてくれた。もっとも、ドイツ軍はあるコネからの支援であり、ロシアは刀奈が働きかけてくれたからでもあるのだが。

その他の国も物資の供給などの支援を取り付けてくれ、日本も可能な限りでの支援をしてくれることとなった。

こうして実質的な第三次世界大戦が始まった。

これまでの歴史からはあり得ない構図の大戦、それがついに始まったのだ。

―――――――――――――――――――――――――

Sideアルティメス7号機パイロット

俺は単機で出撃し、大平洋上で待ち伏せしていた。待つこと2時間、観測通りIS2個分隊規模の敵が現れた。

あいつら、数で攻めれば勝てると思っているみたいだ。だがそれが間違いだってことを教えてやるよ。

FCSが捉えたISはざっと20機、普通のISなら単機でどうこう出来る戦力ではないが、アルティメスならそれが可能だった。

「ご丁寧に編隊なんか組んでさ…、そんなに墜とされたいならお望み通り墜としてやるよ!」

固定式の3門のビーム砲、腰部のレール砲、両手のバスターライフルを構えてそれぞれをロック

「フルバースト!!」

それぞれの火器が咆哮し、射線上の全てを焼き払う。今の攻撃で19機を撃墜、残っていたのは3機だけだった。

流石にこれだけで全滅とは都合が良すぎるか。まぁいい。たったの3機に苦戦するような俺じゃないさ。

ツインバスターライフルを並列に接続し1機をロックオン、そして引き金を引く。

細い銃口からは想像もつかないほどの太い山吹色のビームが照射され、まとめて2機を撃墜する。

残るは1機だけだ。

相手はかなり接近している。距離は500をきった。

ツインバスターライフルを量子化し、腰部のビームサーベルを引き抜く。そしてスラスターを吹かせ、すれ違いざまに切り捨てた。

絶対防御を突破したビームの刃は敵のパイロットを灼きながら真っ二つにした。

「こちらU7、敵部隊を掃討した。これより帰還する」

背中のウイングを広げながらアルティメス7号機は本社への帰路についた。

―――――――――――――――――――――――――――――

Sideアルティメス2号機パイロット

「隊長、敵艦隊です」

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