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101番目の舶ィ語
第十一話。女子トイレを撮影する男
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「いや、俺よりあの子は一之江を見ていたけど一之江の知り合いではないのかな?」

「知りません」

その無表情な顔からは何を考えているのかはわからないがおそらく本当に知らないのだろう。
知っていても一之江なら話さないかもしれないけどな。
立ち去っていった金髪ドリル少女の後ろ姿を見ていた俺はこの場に来た理由を思い出した。
さっそくだから聞いてみるか。
そう思った俺はこの場に残った少女達に聞いてみた。

「そういえばさっき、『花子さんのトイレ』から出て来なかったか?」

「ほい?『花子さん』?」

ポニーテールの子が他の2人を見て首を傾げている。
2人共よく解らないと、首を振っている。
……あれ?この子達は『花子さん』を知らないのか?

「そこのトイレって先輩の代では『花子さん』いたっスか?」

「いや、まあ……そうだったんだよ。悪いな、気にしないでくれ。部活頑張ってね」

「了解っス!それではー!」

可愛らしく敬礼して、ポニーっ子達はパタパタと走り去って行った。

「大人気ですね、モンジ先輩」

「まあ、そうだね」

「で、女子が誰も使ってないっていうのは嘘ですか、モンジ先輩」

「ぐっ……俺達の時は使ってなかったはずなんだけどなあ」

年月が過ぎて、『花子さん』の噂が廃れたりしたのだろうか?

「まあ、元々男子はあんまり関係ない噂だったから、女子が噂に飽きて気にしなくなったのかもしれないね」

「場所が女子トイレですしね。先輩が一緒に入って確かめてあげよう、でへへ、とか言わなかったのですか?」

「……一之江は俺を何だと思ってるのかな?」

「初対面の美少女に抱きつく変態男と思っています」

「その節は大変失礼しました……」

「大変失礼されました」

一之江はまだあの事を根に持っているみたいだ。
いつまで言われるんだ?
一生か?
ずっと言われ続けるとか嫌だぞー。

「女子トイレに入りたいとかは思わなかったんですね?」

「ああ、別に入りたいとかは……」

「入ったら変態ですしね。でも入りたかったんでしょう?」

「どうしても人を変態扱いしたいようだね」

「自分を殺しに来たおばけをいきなり抱きしめた変態ですからね」

「いや、だからあれは」

「入りますよ、変態さん」

「……はい、すみません」



一之江が先にトイレに入っていき誰もいないのを確認してから俺も中に入った。
入る際に清掃中の看板を出入り口にかけて置いた。
これならちょっとやそっとじゃ誰も入って来ないだろう。
……なんか計画的に女子トイレで何かしようとしている不審者みたいだな。

「さて……Dフォンを取り出して下さい」

「ああ、
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