メイド喫茶で生まれた絆
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
俺たちはメイド喫茶の自動ドアの前に着いた。
ウィィィーン メイド喫茶の自動ドアが開いた。
「おかえりなさいませご主人様?」
自動ドアが開いての第一声は予想通りの台詞だった。
「13名様ですね!こちらにどうぞぉ〜」
俺たちはメイドについて行き奥の席に座った。
「これが…メイド喫茶…」
円堂が恥ずかしそうに顔を埋め呟く。
「ご注文は何に致しますか?」
メイドが俺たちに注文の品を尋ねる。
「えっ、あ、はい?」
円堂があまりにもいつもの円堂と違うので笑えてくる。
まぁ俺も対象外ではないが。
「ご注文は決まりましたか?」
俺にも注文を聞いてくる。
「えっ…あ、まだです…」
俺がそう呟くと俺と同じテーブルの半田が俺に話し掛ける。
「おいおいそんなんじゃ心美ちゃんに怒られるぞ」
「うっせぇー!」
俺は少し心美に嫌われるのではないかと冷や汗をかきつつ
商品のラインナップに目を移す。
「な、なんだよこれ……」
思わず言葉が出てしまった。
言葉に出すのが恥ずかしい名前が沢山ある。
例えばソフトドリンクで
ピンクのときめきミルクティー
麗しの君ジャスミンティー
魅惑のドキドキハーブティー
メイドさんと一緒?萌え萌えココア??
寝起き最悪ご主人様☆お目覚めコーヒー
など、まだまだ沢山あるが流石に心の中での説明でも恥ずかしい。
「ご注文は何に致しますかぁ〜?」
そういやメイドを待たせてるんだった。
「えぇーと、じゃあこれで…」
俺が適当に指を指し答えた。
その時メイドがすぐ近くまで寄ってきて
「どちらですかぁ〜?」
さすがに今のは緊張した。
「ぴ、ピンクのと、とき…」
俺がそこまで呟くとメイドが
「ピンクのときめきミルクティーですね!かしこまりましたぁ〜」
と話し戻って行った。
どっと疲れた………。
円堂もどうやら俺と同じで疲れが伺える。
「いけませんねぇ〜、メイド喫茶に来たなら彼女達との交流を楽しまなければ、緊張していれば逆に彼女達に失礼ですよ」
と目金が話しメイドに注文する。
「あぁ、僕はときめきピコピコケーキセットを…!」
目金があまりにもスムーズに言うので
目金の前の席の染岡が唖然している。
「かしこまりましたぁ〜ご主人様ぁ?」
とメイドが注文を承る。
「「「馴染んでやがる!!」」」
皆が同時に呟くと
目金が眼鏡に軽く触れた。
その時目金の後ろから声が響いた。
「君見所があるね」
目金がその声に反応して後ろを向いた。
「君たちは………」
目金が呟く。
そこには変な男が二人立っていた。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ