第201話 藍色の妖精と桜色の妖精と夕日色の妖精
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」
ナ「なっ・・/////////////////」
思っても考えてもいなかった言葉に不意を突かれたので、ナツは顔を赤らめずにはいられなかった。
悪魔10「隙アリデス!」
ナ「!ぐァア!」
マ「キャアアアアア!」
隙だらけだったナツの足元を狙って、悪魔は蹴りを放った。見事にナツは反応に遅れ体を瓦礫に強く打ちつけ、ナツに抱えられていたマヤも地面をゴロゴロと転がった。
悪魔10「ラブラブタイムは終了デス!もう無視はさせないデス!」
鋭く尖った爪が生えた指先でナツとマヤを指し示した。ナツとマヤはよろよろと立ち上がり、マヤはショーパンのポケットから火炎石を取り出し固く握り締めた。
ディ「meは“欲望の悪魔”ディザイアというデス!地獄に堕ちるまでの間だけでも、覚えててくれたら嬉しいデス!」
“欲望の悪魔”ディザイアの名前を聞いたマヤの肩が小刻みに震え始めた。
マ「・・・よ、欲望・・・・」
マヤの脳裏に蘇るのは、不死鳥の欲望を発動させた自分の姿―――――。
この力で、どれだけたくさんの人を傷つけ、どれだけ苦しみ、どれだけ悲しみに陥った事か・・・思い出すだけで、激しい頭痛がマヤを襲う。
ナツは小刻みに震えているマヤの右肩に手を回し、マヤの体を自分の方に引き寄せた。
ナ「安心しろ、不死鳥の欲望は二度と発動しねェ。万が一発動したとしても、必ず俺が、止めてやる。・・・だから、怖がるな。」
マ「・・・うん。・・・ありがとう。」
目を細め、マヤは心から感謝の気持ちを述べた。
ディ「不死鳥の欲望・・・?今、you達はそう言いましたよネ?」
ディザイアは“不死鳥の欲望”という言葉を聞くと反応して来た。
ナ「確かに言ったけど、お前には一切関係ねェ事だ。」
ナツは特に疑問を抱く事も無く言い返した。
ディザイアは目の前にいる2人の妖精の内、夕日色の髪の毛に、同色の大きな瞳をした妖精に視線を巡らせた。
ディ「(“不死鳥の欲望”・・・もし“元締め様”が言ってた事が真実ならば・・・あのgirlが、例の・・・・)」
ディザイアは目の前に2人の妖精に気づかれない程度で、口元に不敵な笑みを浮かばせた。
悪魔が不敵な笑みを浮かべている事を知らないナツは右手に竜を滅する灼熱の炎を、マヤは左手に鳳凰から授かった紅蓮の炎を纏った。
ナ「行くぞマヤ!」
マ「全力全快フルパワーでいっくよーっ!」
今、炎のように熱い精神を持つ、傷だらけの桜色の妖精と、動
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