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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第201話 藍色の妖精と桜色の妖精と夕日色の妖精
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カスはそのまま気絶。

悪魔9「我輩にちょっとダメージを加えただけで、調子に乗りすぎてこんな攻撃も避けきれぬとは・・・情けすぎて涙が出る。」

悪魔は涙を拭う振りをした。あくまでも振りだという事をお忘れなく。

悪魔9「貴様等はあの男のようにすぐ調子に乗るようなバカではないはずだと信じよう。さぁ、正々堂々と掛かって来い。そして地獄(奈落)に突き落としてやろう。」

静かな声で、だが迫力のある声で悪魔は鉄球を構えながら言葉を紡いだ。
ハマナス達もその場で身構えた、その時だった。

ウェ「皆さぁ〜ん!」

この場の雰囲気とはかけ離れた声が遠くの方から聞こえた。
ハマナス達はもちろん、悪魔も声の主を探す為辺りを見回す。が、声の主はドコにもいない。

リキ「・・・気のせいか?」

ハマ「確かに聞こえたと思ったんですけど・・・」

声の主には心残りがあるが、ハマナス達は再びその場で身構え悪魔と向かい合った、その時だった。

ウェ「皆さぁ〜ん!上です!上〜!」

今度こそハッキリと鮮明に聞こえた。
「上」という声の主の言うとおり、ハマナス達はもちろん、悪魔も揃って上を見上げた。そこにいたのは、背中に黒い羽が生えた、藍色の髪の毛をした妖精(ようせい)が1人―――――。

カリ「ウェンディさん!?」

リキ「そ・・空、から・・・?」

トビ「いったいどうなってんだよーっ!?」

ユウ「キレんなよ。」

カリンとリキが驚嘆の声を上げ、なぜかキレているトビーにユウカがツッコミを入れる。
驚いている彼等の事をスルーして、ウェンディは黒い羽を羽ばたかせながら地面に降り立った。

ウェ「ありがとうございます、てんぐさん。」

ウェンディの背中から生えていると思われていた黒い羽の正体は、トーヤが一番最初に契約を交わした妖怪―――てんぐだったのだ。
そしてよく見ると、ウェンディの腕の中に赤い着物を来た小さな女の子―――座敷わらしが抱えられていた。

ウェ「怖くなかった?ざしきわらし?」

座「うん!うち、ぜーんぜん怖くなかったよ。」

怖い、というよりむしろ楽しかったという感じで座敷わらしはウェンディの腕から飛び降りた。

ツツ「ウェンディさん、なぜあなたがここに?」

ツツジが白髪のツインテールを揺らしながらウェンディに問うたが、答えたのはなぜか座敷わらしだった。

座「あのねあのね、トーヤに言われたの。他の悪魔と戦ってる人間を安全な場所まで避難させろって。」

て「こらこら。」

勝手に口を開く座敷わらしの事をてんぐが抱き抱える。

ウェ「私もここに来る途中この2人と会ったからここまで一緒に来たという訳です。」

ハマ「・・・飛んで、ですか?」

ウェ「は
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