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101番目の舶ィ語
第十話。因果と縁
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ツリの方がいいな、うん」

「最初からそう言ってください、全く」

何で俺、ディスられてんだ。
この屈服した気分。一之江はやはり一之江(ドS)だった。

「で、コードについて話しますよ」

「ああ、頼む」

「コードとは、『因果』の事です。因果とは簡単に言うと、出来事と出来事の結びつき、つまり『縁』みたいなものです」

ヤシロちゃんの説明でもあったが縁を繋ぐと言った感じなんだろうか。
聞いてみると______

「『縁』があればそれを『繋ぐ』って意味か?」

「ええ。モンジと因果関係にある『ロア』的な事象。つまり、貴方の百物語の一つかもしれない『縁』を読み取る事で、そのDフォンは貴方とロアを引き寄せます」

ちょっと入り組んだ会話だったので、まだ理解が追いつかないが俺と『縁』がある『ロア』と『百物語』の主人公である『俺』を『繋ぐ』物。
それが渡されたDフォンという事になる、という認識でいいのか?

そんな俺を察したのか、一之江は一瞬考えてから言葉を選んでくれる。

「例えば『棒』と『犬』をコードとして同時に読み取る事が出来るとしたら。貴方の前で犬が歩いて棒に当たるわけです」

つまりその棒と犬が、俺の前で『当たる』。
そういう因果で繋がっていたという意味なのか。

「基本的に『縁』があっても結ばれないのがこの世の常でしょう?Dフォンは、その『縁』をコードを読み取る事で結んでくれるのですよ」

コードを読み取れば俺と関わりのある『ロア』と自動的に結びつけてくれるのだとしたら、かなり楽だな。
多くの物語の主人公が『巻き込まれ型』であるのに対して、コードになる物を探す事で、俺は能動的にその『事件』を引き寄せたり出来ると言う事なんだろう。
俺は『百物語』の主人公のロアだから物語を最低でも『百個』集めないといけないらしいので『巻き込まれ型』だと全部集めるのにえらい時間がかかりすぎるからな。

「しかし、コード探しかあ……」

適当に周囲を見ても、反応するものは特にない。『ロア』的で『俺に因果がある物』でなければならないわけだが、そこら辺にありまくっても困る。
一之江みたいな『殺害系』のロアと因果がありまくるだとしたらそれはそれで対応に困る。

「ゲームみたいにその場所が解る、とかなら楽なんだけどね」

「そこまでシステマチックなゲームになると、簡単過ぎるかもしれませんよ」

「君はゲームはシビアな方が好きなタイプかな」

「無敵コマンドとか大好きです」

「それはシビアじゃないな??」

「中身のやり取りやストーリーを楽しむタイプなんですよ」

「名作って呼ばれるゲームはその辺りもいいからな」

「それに、ゲームはシビアで大変なのに、無敵で進むあの優越感った
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