第十話。因果と縁
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も特徴です」
「そうなのか、便利そうだな」
それだけ聞けば便利だが……
(都市伝説とメアド交換!
とかできんのかよ。
だから一之江みたいな『電話系』のロアに知られると電話の着信に100件とか履歴が残るというわけだよな。
電話系や情報系のロアに知られると厄介な事になりそうだな)
「時代と共に進化するそうです。昔は出せば必ず飛ぶ矢文、とかだったらしいですよ」
「そんな昔からあんのかよ」
しかし、矢文の時代からあるとか、昔から語られる噂や伝承に纏わる影にはロアがいたって事になるんだよな。
もしかしたらセーラの先祖『ロビン・フットのロア』とかもイギリスにいたりしてな……って流石にそれはないか。
「そろそろ画面にタッチするタイプになってくれませんかね」
「そのうちなるかもな」
時代と共に進化するなら、将来的にはタッチするタイプとかになったりするかもしれないな。もしくは小さいパソコンタイプとか。
「で、このDフォンの機能の一つに、『コードの読み取り』機能があります」
「コード……ああ、捨てられた人形にカメラを向けたら、何かを読み取った時のアレか?」
「え、どこでですか?」
「ヤシロちゃんにDフォンを渡された時。そこに人形があるから、って」
(あの時、何故だかカメラを人形に向けないといけないっていう気になったんだよな。
場所はちょうど校門のこの辺りだったな)
一之江にその辺りを指示して示す。
一之江は何かを考え込むような顔をして、唇に手を当てていた。
「……どうかしたか?」
「ヤシロさんが誰かにわざわざ干渉して、しかも最初に私に接続させた……?」
そして、俺の顔をマジマジと見上げてきた。見返してやると、一之江がやっぱり凄い美少女だというのがよく解った。
まつ毛は長いし、髪は綺麗だし肌は透き通っているし、頬は柔らかそうだし、鼻は小さいし、唇はピンク色で……って俺の馬鹿!
あまりジロジロと見るな。
ああ、遅かった……。
______ドクドクドクと血流が再び身体の芯に集まっていく。
一之江のあまりの美しさに思わず見惚れてしまった俺の血流は高まり、ヒステリアモードは強化された。
「このムッツリスケベにはやっぱり何かあるのでしょうか」
「ムッツリとは酷いな。君のような可愛い女性を拝みたい、愛でたいと思うのは自然な事だよ?」
「可愛い、とかどの口が言うのですか?」
「事実を言ってるだけだよ」
「なるほど……ムッツリではなくオープンエロリストだったのですね」
「嫌な呼び方だな、それは」
「性に関してフルオープンである。そういう意味です。
すぐに口説ことする貴方にはピッタリな呼び方ですね」
「……ムッ
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