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101番目の舶ィ語
第十話。因果と縁
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リ覗いてしまうといったハプニングが起きた。

______ドクドクドク。
全身の血流の流れが加速し、また(・・)俺はなってしまった。
あのモード。ヒステリアモードに。

「顔に似合わず、大胆な下着を身につけているんだね。
一之江の好みはもっと清楚な白色だと思っていたけど黒もよく似合っているよ。
やっぱり可愛い子は何を身につけても映えるものだね」

______パチッとウィンクした俺だが、目の前の一之江はプルプルと全身を震わせていた。

「______い______す」

「ん?何だい?」

低い声で呟いた一之江の言葉は聞き取る事が出来なくて思わず聞き返してしまった。

「この、変態男______絶対殺害します!」

この後無茶苦茶……された。(勿論卑猥な事はしてないぜ)







そしてその日の放課後。屋上から降りた俺と一之江は一緒に下校していた。
『一之江と下校』というシチュエーションに緊張してしまう。
一之江は黙っていれば物静かな育ちの良い清楚なお嬢様なので周りを歩く男子生徒からの嫉妬の篭った視線をあちこちから感じる。
出来ることなら今すぐ変わってやりたいくらいだ。
ヒステリア地雷がどこにあるか解らない状況で、美少女との下校というシチュエーションは俺にとって地獄と言っていい時間だ。
一之江は愛想こそ悪いものの面白い奴だけどな。
それでも一緒に下校しているのは『ロア喰い』の調査をする為だ。

「それでは『ロア喰い』探しに早速協力して貰います。Dフォンはありますか?」

制服の胸ポケットとズボンのポケットからDフォンを取り出すと一之江が驚いた声をあげた。

「え、何故二台もあるのですか?」

「解らないな。ヤシロちゃんにこれは俺のDフォンだと言われて渡されたからね」

「……この変態には何かあるんでしょうか?」

「誰が変態だ!」

「まあ、いいでしょう。
で、ですね。Dフォンは『8番目のセカイ』に接続する為の端末です」

「キリカが言ってたな、電話で」

「仁藤キリカがですが……ふむ」

一之江は何やら考え込んでから「やはり利用されていた可能性が高いですね」などと呟いてから語り始めた。

「新しい『ロア』が生まれたり、新しくハーフロアになったりした人がいた場合、『ロアの世界』の案内人、入り口を開く人物として『(やしろ)』が現れる……そういう物語が彼女の『ロア』となっています。故に、ヤシロさんも『ロア』なのですよ」

「『世界』を神様に見立てた、神社みたいな役割を持ってるんだな、あの子は」

「なので、ほとんどのロア、ハーフロア、そしてこの世界に関わる人間がこのDフォンを持っています。Dフォン同士なら通話やメールが無料、というの
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