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大統領の日常
本編
第四話 新たなるfamily(ファミリー)
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、いつもなら不敵な笑みを浮かべて片手にウィスキー持って適当な挨拶してくる癖に。


【ローゼンカヴァリエ連隊】
陸軍の中でも特に格闘能力の強いもので構成されたロンディバルト軍最強の陸戦部隊である。建国当時から大統領の身辺警護を担当しており、今まで数回の暗殺を未遂で防ぐなど、ローゼンカヴァリエの名に恥じない働きを見せ、一部の兵士から大統領の守護神という渾名をつけられている。
しかし強者ゆえに軍機の乱れも多く、今まで2名の連隊長と200名以上の隊員が何らかの軍機を破っており、上層部ではこのままでは軍と大統領の名誉に傷をつけるとして何らかの処罰を処すべしとの声も多数上がっていた。しかし、現在のワルターフォンシェーンコップ准将が連隊長に就任してから、そういった軍規違反は一掃され、規律正しい部隊へと早変わりし、ペルシャールが”別に規律正しくなったのなら過去のことはどうでもよくね?”と会議で発言したため、ローゼンカヴァリエへの処罰は取り消されたのである。それ以降も幾度もの警護を完璧にこなし、今ではローゼンカヴァリエとペルシャールは家族のようなものになっているのである。


「うむよろしく頼む。あ、そうだシェーンコップ准将、この子たちは優先的に守ってくれ。私よりも優先的に、いいか?」
その場にいたものが一瞬唖然とした。それもそうだろう大統領が自分の身の安全よりも、自分の子供でもなく、昨日あったばかりの3人の女の子の身の安全を優先したのだから。シェーンコップも一瞬唖然としていたが、すぐに紳士のように礼をした。

「ほうそれは・・・了解いたしました。我らローゼンカヴァリエ連隊、そちらの御嬢さんをわが身に変えましてもお守りいたします」
「よろしい、では出発するか」
「はっ」

ローゼンカヴァリエ連隊の隊員は全員私服で旅行者を装ったり、サラ―リーマンに変装したりと誰が見ても不審に思うことはなかった。ただし全員が大統領の後をストーカーしているのでそういう意味では不審に思っている者は多くいたが・・・

「まずはどこに行こうか」
「洋服屋さんに行きたい!」
そういったのは妹のクロイツェルだった。
「ほかにはあるか?じゃあまずは洋服屋に行くか」

10分ほどすると洋服屋さんについた。
「!!??い、いらっしゃいませ・・・」
店員はぎこちなくあいさつした。それもそうだろう。なにせ大統領が高級店でもないじみーな洋服屋さんに10数名の護衛を連れて入店したのだから。俺が店員の立場でも驚く。

「さぁ。好きなものを買っていいぞ。お金はいくらでもあるんだからな」
「「「は〜〜い!」」」
3人とも嬉しそうだな。まあ女の子だし、ファッションに目覚めるのは悪いことじゃない。

そう思っていた時期が私にもありました。

どうしてこうなった。

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