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大統領の日常
本編
第四話 新たなるfamily(ファミリー)
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「閣下がそこまで言うなら無理に引き取ってもらう必要はありません。施設に返します」
「・・・わかった・・・あの3人はこちらで引き取る。ただし!ただしだ、これを政治宣伝に利用することは許さんいいか!?」
「・・・わかりました。閣下がそこまで言うのなら、こちらとしては何も言いません」
「うむではこの話は終わりだ。で?あの3人には親戚などはいなかったか?」
「いました」
いました?ということはいまはいないということか?

「いました、ということはいまはいないのか?」
「ええ、両親はともに死亡し、祖父母もともにがんで亡くなりました」
「では、親戚などはいなかったのか?」
「います、しかし・・・」
「しかし、なんだ?」
「祖父母がなくなった後親戚の家で引き取ってもらっていたようですが、彼女らが両親から託された金を脅迫して奪った挙句、散々こき使っていたようです。彼女らは親戚が家を留守にしているときに逃げ出して警察に保護されたそうです」

は?火〇るの墓のババアみたいなやつらだな、ひどいもんだ。街頭にさらし首にしてやりたいな。

「なんて最低な奴らだ」
「そうですね。最低な”ごみども”です」
さすがのティレーナさんもお怒りだな。俺もマジで怒ったぜ。子供から金巻き上げて奴隷のようにこき使うなんてどんな人間だ?あぁ?武装親衛隊に逮捕させるか。死刑、いや死ぬまで奴隷として働かせるか。辺境の鉱山で死ぬまで働かせよう。子供を虐待した罰だ、せいぜい頑張るんだな。

「まあその”ゴミども”は鉱山で一生働かせるとしてだ。明日は仕事は休ましてもらう。あの子たちと買い物にでも出かけたいからなそれくらいはいいだろう?」
「わかりました。皆にその旨知らせておきます。」
「頼んだ、夜遅くに呼び出して悪かった。ではお休み」
「はい、おやすみなさいませ」

  ガチャ

さてもう寝るか・・・もうすでに3時を過ぎている、眠くてしょうがない。

武装親衛隊への連絡は・・・まあ明日の朝でいいか。



アリス・セレステアの日記
4月29日

今日は、役人の人たちが施設に来た。
何やら施設の人たちと話していたけど、なんなんだろうか。
ほかの子供たちも不安そうな表情をしている。

5月3日

今日も役人と人たちが施設に来た。今度はスーツ姿の女性も来ている。
何やらこちらを見てくるけど、なんなんだったのだろう。妹のクロイツェルも不安そうだ。
何があってもクロイツェルだけでも守らないと。

5月4日

昨日に続いて今日も役人の人たちが来た。昨日来たスーツ姿の女性もいる。
施設の人と話し終わると、いつもは玄関に向かうのにこちらに近づいてきた。
近づいてくると、いきなり腕をつかんできた。
抵抗したけど屈強な兵士に腕を
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