【ゼロの使い魔】編
043 鼎談(談笑)
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軽く貴殿の推移をオールド・オスマン氏から改めさせてもらいました」
「は、はぁ…」
成る程、と納得。……するとそこで、マザリーニ枢機卿が言おうとしたであろう言葉をアンリエッタ姫が引き継ぐ。
「……マザリーニ枢機卿、そこからは私が…。話を戻しますが、サイトさんはルイズが学院を卒業した後、アルビオンに行くとか…」
「……ええ、確かにそうなっていますね。恐らくそうなれば、ルイズも連れて行く事にもなるでしょうが。……まぁ、予定は未定ですけどね」
そう、アルビオンのジェームズ陛下にこんな事を言われた。
―ジェームズ・テューダーの名に於いて命ずる。我が倅ウェールズ・テューダーが王位を継いだその瞬間からそなたを公爵の爵位を叙任する―
そう言われた。……俺は愚鈍でも無いつもりだし、ジェームズ陛下の言いたい事も大体は察せる。爵位を与えてでも俺を──虚無≠手元に、陛下自身の隠し子として──ウェールズの異母兄弟としてまで置いておきたいのだろう。
ちなみにその、時驚きのあまりに顎が外れそうになったのも今では良い思い出か。
閑話休題。
話は戻って俺の虚無≠フ話。
「……ところで、俺の虚無≠ェどうかしましたか?」
「……単刀直入に聞こう。貴殿はアルビオンではなくトリステインに付く気は? ……貴殿が望むのなら爵位の1つ2つは用意出来るが…」
俺の問いに答えたのはアンリエッタ姫ではなくマザリーニ枢機卿。……それも、判りやすい──露骨なエサ≠ワでオマケとばかりについている。
「……高貴なる者に伴う義務>氛氓ネいしはノブレスオブリージュをこの国の貴族の何人が遵守しているんでしょうね?」
「……むぅ、それではアルビオンに付くと取っても?」
腐敗の多いトリステインよりアルビオン方が取り敢えずはマシ=Bと俺の言外の拒否にマザリーニ枢機卿は難しい顔で呟く。俺はそれを首肯で返す。……正直──と云うより、本来は数ヶ月前にマチルダさんをスカウトした時は、ルイズが学院を卒業したらゲルマニアで小さめな領地を買って、ティファニアをそのゲルマニアの領地に──孤児ごと呼んで、皆で細々とやっていくつもりだった。
……なぜかその過程で戦争に巻き込まれたり、貴族≠ノなったり、アルビオンで公爵に叙任される事になったが…。……そこらへんは俺もジェームズ陛下の考えは量り切れなかったという事だ。
閑話休題。
「……ゲルマニアやガリアより、ある程度の頭同士の親交が有るアルビオンでまだマシだったと云うべきか…。……取り敢えずは貴殿の気持ちは判った」
その後は普通に──小難しい話も無く、2、3何気無い話をネ
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