第22話 士郎、編入1日目 早速因縁を突き付けられる
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許しになってもらえないでしょうか?」
現在雫は、ジャンヌの許しを得ていた。一子の動揺ぶりが、あんまりだった故に。
「雫」
「は、はい」
「一子がそれほどまでに怯えているのであれば、優しく赦す事はあっても冷たく接するなどあり得ません。それとも私は貴女から見て、それほど狭量に見えるのですか?」
「い、いえ!」
(お嬢様の面貌、とてもいい笑顔の上に瞳も笑っていらっしゃったはずなのに、背後から黒いオーラが見えるのは何故なのだろう?それに『赦す事はあっても』と言う事は、一子が嘘を付いていたが反省していると言う件を伝えた時、やはり一瞬だけ逆鱗に掠ったのだろうか?)
などと考えていると、ドアが開いた。
入ってきた面々は俗にいう風間ファミリー。この面々は他の生徒同様、源氏3人組を見に来た様だ。
但し、何時もは活力にあふれた一子が一番後ろでしょぼんとしていた。
しかも、お嬢様を視界に居れた瞬間、びくりっと反応して小刻みに震えだす。
そこへ、敢えて一子に近づくお嬢様。そして・・。
「怖がらなくてもいいんですよ、一子。貴女も、悪気があった訳ではないと分かりましたから」
頭を撫でながら一子の震えを落ち着かせるお嬢様。
「だから、ね?大丈夫なんですよ」
「・・・う、うん・・・うん。」
「はい、いい子」
「で、でもね、ジャンヌ?――――嘘ついて御免なさい!」
その正直な一子の態度に、頬を緩ませる緩ませるお嬢様。
「よく言えました!偉いですよ、一子」
「そ、そうで「ぐぉおおおっ、ま、待て、姉御、離せ!」ん?」
と、そこで、お嬢様と一子の和解中に、与一の呻き声が聞こえたのでそちらを向く。
そこには既に、与一の頭を鷲掴みにしながら窓から放り投げようとしていた弁慶の姿が有った。
「与一、ちょっと頭冷やそうか」
遂にそのまま放り投げだされる与一。だがそこで、この教室内で数人だけ気が付いてしまった。
「あっ、まずい。少し弱すぎたか、プールまで届かない・・。まぁ、いっか。与一なら」
「えぇええっ!?弁慶!おま「あれ?」」
あんまりのセリフに弁慶を怒ろうとした義経があるモノを視界に居れた。それは――――。
−Interlude−
「ん?あれは・・」
此処は第2グラウンド。これから始まろうとしている決闘のために、士郎と付き添いの京極は来たのだが、まだ相手が来てはいない。
そこで棒立ちのまま立っていたら、とある教室のベランダからあらぬ体制で一人の男子学生がプールに一直線に飛んでいった。威力的には届きそうになかったが。
「たくっ、何してんだか」
呆れ声を漏らしつつも、士郎は跳躍して与
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