第七章
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中で話をしているのだ。
「いよいよってやつね」
「そうよね。けれど」
真理奈はその高校生らしいミニスカートと淡いピンクのブラウスを脱いで下着姿になる。見れば淡い青の可愛らしい下着だ。それに対して和歌子は紫のかなり派手なものである。
「大丈夫かしら」
ここできて不安が心の中を支配する真理奈であった。
「本当に」
「だから大丈夫よ」
和歌子は真理奈にこう告げながらその紫の下着を脱いでいく。白く整った身体が姿を現わす。
「もうあちらには言ってあるし」
「高谷君に?」
「他に誰がいるのよ」
逆にこう聞き返してきた。
「いないわよね、他には」
「まあそうだけれど」
和歌子のその言葉に頷く真理奈であった。彼女もその淡い青の下着を脱いでいく。胸は彼女の方がかなり大きい。実はお店でもそれが評判になっている。
「それでも」
「大船に乗った気持ちでいなさい」
そんな真理奈に対して言ってきた。
「安心していいから」
「いいのね」
「私は嘘は言わないわ」
その言葉には威勢のよさまで加わっていた。
「絶対にね。だから本当に安心していいから」
「じゃあそうさせてもらうけれど」
「それでよ」
和歌子はまた言うのだった。
「猫の遊園地の予約の方はどうなったのかしら」
「一応は上手くいったわ」
バニーガールの服専用のサポーターを身に着けながら答える。かなりカットが深いので専用のものでなければ駄目なのである。
「そう、よかったじゃない」
「ちゃんと二人用にしたから」
こうまで和歌子に答える。
「だからそれはまずはほっとしているけれど」
「そのほっと具合は半々ってところかしら」
和歌子はそう分析してみせてきた。彼女はもうサポーターの上から網タイツを着けていた。そこからさらにバニーの服を着ていくのである。
「安心と不安の割合が」
「よくわかったわね」
「大体予想はつくわよ」
こう真理奈に答えてみせた。
「その顔を見ればね。真理奈ってすぐに表情に出るから」
「そうだったの」
「ええ。だからわかりやすいのよ」
くすりと笑って述べてきたのであった。
「色々とね」
「じゃあ今までも」
「そうよ。すぐにわかったわ」
穏やかな笑みで真理奈に言ってきたのであった。
「色々とね」
「色々となの」
「そうよ、自分では気付かなかったみたいね」
「実はそうよ」
自分でもそれを認める真理奈であった。
「そうだったの」
「素直ってことね」
しかし和歌子はそれをよしとしてきた。
「それって」
「そう考えてくれるのね」
「私はね」
もうバニーの服を着ている和歌子であった。そうして腕の小さい袖を着けていた。首や頭の飾りと共にバニーガールの衣装には欠かせないものである。
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