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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico3歴史は繰り返さなくてもいいのにな
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下するまでの一瞬で体勢を整え、腰を深く落として着地を果たす。そして巻き起こるザワザワ。担当する生徒たちを整列させて体育座りさせていた教員たちが「君、一体何をしているんだい!?」駆け寄って来た。
「あ!」「きゃんっ!?」
立ち上ろうとしたそんな時、ドンッ、と何かがぶつかる音と、カーテン奥のステージからはやてとシャルの短い悲鳴が聞こえてきた。振り返る最中、視界の端にステージから頭から落ちてきたシャルの姿を視認できた。
(避ける? あとが恐い。抱き止める? 立ち上っても振り返りきってもいない中でか? ええい!)
一瞬の中で頭を駆け巡った思考の果て、シャルを抱き止める体勢に入った。
「のわぁっ!」「きゃっ――あいたぁっ!」
体勢が悪い中でシャルの上半身を抱き止めたのは良いが、シャルの全体重を受け止めることが出来ずに俺の体が海老反り。そのまま俺はシャルを背後へと放り投げてしまった。そしてお互いに背中(俺だけが後頭部追加)を床に強打してしまい、「おぅぅ・・・」悶える。
「ごめんなぁー、シャルちゃん!」
カーテンをそっと開けて顔を出したはやてからの謝罪。どうやらはやてが車椅子でシャルを轢き、そのまま突き落としてしまったようだ。それから俺たち3人は、体育座りして整列している全校生徒たちの目の前で教員数人から注意され、奇異の視線の中で舞台裏へと戻り、大人しく椅子に座った。
「――ったく。酷い目に遭った・・・」
「あはっ、他に生徒のみんな、すっごい驚いてたね」
初日から全校生徒に馬鹿を見せてしまった俺は頭を抱え、シャルは両脚をぶらぶらと上下に振って笑い声を上げた。そして「笑い事やあらへんよぉ〜」はやてもまた頭を抱えた。
「ま、良いじゃん♪ 変に取っ付きにくいって思われるより、ああして馬鹿を晒した方が人気も出るってもんだよ♪」
あくまでポジティブなシャルにはもう「はぁ〜〜」溜息しか出なかった。そんなこんなで始業式は始まり、校長先生の別段ありがたみもない長話、今年度から新しく転勤してきた教員の紹介、そして・・・
「――それでは最後に、今年度から聖祥小学校に通うことになった、新しいお友達を紹介します」
俺たち編入組の紹介となった。ステージ真ん中に置かれた演台の前へと俺たちは移動し、第1学年の2人、第2学年の1人、第3学年の1人、第4学年の俺たち3人、第6学年の1人、計8人の名前が低学年から順に紹介される。
「――第4学年の2組に編入する、八神はやてさん、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトさん、ルシリオン・セインテスト君です。仲良くしてあげてください」
紹介された後は、編入するクラスの列へと並ぶことになった。本来は出席番号順となるらしいのだが、今日だけは俺とはやてとシャルは最後列。
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