準決勝の相手
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「「「えぇぇぇぇぇ!!」」」
俺たちの悲鳴にも似た叫びが部室に響いた。
「えっ?今なんて言った‥‥‥‥?」
俺はさっきの言葉は聞き間違えだろうともう一度聞いてみる。
「この間の御影専農との試合で下鶴とファイアトルネードを打ち合ったせいで、すまん怪我をしてしまった」
豪炎寺が話す。
「で、でも次の試合までには間に合うよな?」
俺がそう豪炎寺に話す。
「すまないドクターストップなんだ‥‥」
「う、嘘だろ‥‥‥」
俺は虚しく呟いた。
「すまん」
豪炎寺はタクシーに向かいながら俺たちに呟く。
「気にすんなって!準決勝は俺たちに任せとけって」
円堂が豪炎寺に向かい話す。
豪炎寺は頷きタクシーに乗り込み病院に向かった。
「準決勝は豪炎寺抜きか……」
豪炎寺が去った後、つい俺の本音が出てしまった。
「せっかく凄いシュート編み出したのになぁ」
と土門が呟いた。
「イナズマ1号、イナズマ2号だろ?」
円堂が呟くと言葉を続ける。
「秘伝書に載ってたんだ!GKとFWの連携シュートと熱い想いを抱く二人のFWの連携シュート!じいちゃんも考えてたんだよ同じ事!」
と開いていた秘伝書をパタン閉じ話した。
「やっぱりすげぇぜ!じいちゃんは!」
円堂が興奮したように話す。
「豪炎寺が居れば準決勝でも使えたのになぁ」
半田が呟くと周りが「はぁぁぁ…」とため息をついた。
「豪炎寺が居なくたってお前らなら大丈夫だろ」
「土門?」
円堂が不思議そうに土門を見た。
「いざとなったら俺が出るしさ!」
と軽く笑い土門が話した。
「そうだな俺たちで頑張らなくちゃ!早速練習だ!」
「「「おおおっ!」」」
と叫び練習に向かった。
─────次の日
俺たち全員は部室にいた。
「地区予選準々決勝の尾刈斗中対秋葉名戸学園、この試合に勝った方と準決勝で戦う事になるわ!」
マネジャーの木野が準決勝で戦うかもしれない二校の話をしている。
「尾刈斗中って……」
「あいつらか……」
「猛特訓の末に相当戦力を強化したそうよ」
「あいつらがさらに特訓を!?」
「で?相手の秋葉名戸学園ってのはどんなチームなの?」
夏未が木野に質問する。
「学力優秀だけど少々マニアックな生徒が集まった学校…。フットボールフロンティア出場校中、最弱と呼び声が高いチームで…な、何これ!?」
説明をしていた木野がいきなり少し顔の赤らめ叫んだ。
「どうしたー?」
俺が椅子の腰掛けに顔を乗せながら話す。
「尾刈斗中との試合前もメイド喫茶に入り浸っていた、ですって!」
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