二十六話 変化の少年
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ったのか…なるほど…見つからないわけだ。」
狂夜は、目の前の研究所の入口、
少し錆びた鉄の扉の取っ手に手をかけた時。
『殺気』を感じた。
狂夜は、扉から大きく一歩下がる。
ギィィと扉が開き、現れたのは、
若い少年だった。
狂夜は、その少年と目が合った瞬間に
今までの人生、いわゆる『走馬灯』が頭の中によぎった。
狂夜の身体から汗が噴き出す。
――こいつが…
その少年は、当たり前のように挨拶をする。
「やぁ、君が新月狂夜君かな?」
狂夜には、その平淡な声が死神の叫びにも聞こえた。
「…っ…」
ここまで圧倒されるのは、狂夜の人生で初の出来事だった。
「俺は葉川裕海。」
少年、葉川裕海は、愛嬌のある顔で微笑んで言った。
「ご存知、オーダーの首領、そして…」
「君たちエイジスの首領をやっている。」
裕海は、今回一番の笑顔を見せて言う。
「よろしく、仲良くしてくださいっ♪」
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