いる筈がない
[3/3]
[9]前 最初
二人はここでまた話が信じられなくなった。やはり有り得ない展開にしか思えないからだ。しかしその人魚姫達はというとだった。まるで二人のことが完全にわかっているように。悪戯っぽく笑ってこう言ってきたのである。
「はい、お話はこれで終わりよ」
「御飯を食べたらすぐにここに来てね」
二人に対して有無を言わせない口調だった。
「それで話は終わり」
「いいわね」
「は、はい」
「わかりました」
こうしてお姉さん達の言葉に素直に従う二人だった。そうしてその日は昼だけでなく朝まで楽しい時間を過ごししかもそれがはじまりだった。全く以て有り得ない話だったがそれは夢ではなかった。現実であった。
いる筈がない 完
2010・3・9
[9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ