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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百九十五話  『正義とは……、そして語られる過去』
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です。だから………信じさせてください」
「それにちょうどいいと言いますか、シホさんの正義を教えてくれませんか?」
「私の正義、か………」

そう言われてシホは話すべきか悩む。
だが、そこでアルトリアが、

「シホ。いい機会です。ここでシホの過去を語るときではありませんか? 以前にナノハとフェイト、はやての過去をフォワードのみんなに語りましたがシホだけは流してしまったではないですか」
「そう、ね。みんなならもう拒絶はしないでくれると信じたい」

それでシホは過去を思い出しながらも語り始める。
それにシホの過去を知らないフォワード達にギンガ、ヴァイスは興味深げに耳を傾ける。

―――シホ、いや、衛宮士郎の原初の記憶の始まり。
―――衛宮切嗣の理想である『すべてを救う正義の味方』を引き継いだ月下の夜。
―――巻き込まれてしまった第五次聖杯戦争。そこで体験した様々な真実。
―――聖杯戦争終結後に世界に出て己の正義を貫いた半生。
―――そして死にかけた時に助けられた事実。義理の姉イリヤの想いに答えて新しい体に宿った事。
―――今の世界にやってきて判明した様々な事象。
―――新たな理想である『大切な者たちを守れる正義の味方』を明確にできた事。

シホはすべてを語り終えると、

「これが、私と士郎のすべてよ」
「……………」

初聴きのみんなはしばらく黙っていた。
シホと士郎は理由はどうあれ過去にたくさんの人を殺してきた。
改めて聞いたなのは達も黙るのは仕方がないことだとある意味ドライに捉えていた。
だがここで援軍の声が上がる。
それは英霊のみんなだった。

「確かにシホは切嗣のように理想のためにその身を汚してきました。ですがそれは我ら英霊にも言えることなのです」
「確かにな。奏者以上に我らも屍を重ねてこうして英霊になったのだからな」
「………はい。私も攻めてくる者は容赦なく石化して姉様たちを守っていましたから」
「俺もなぁ。たくさんの戦をして殺したな。ま、相手も殺すつもりで来たんだからお互い様だがな」
「私もベルカの民を守るために必死に戦いました」
「俺もアルクェイドを守るために攻め込んできたやつは殺したな」
「んー………私も殺す奴は殺していたかなぁ?」
「わたくしも殺されそうになったから殺しました♪」

アルトリアが、ネロが、ライダーが、ランサーが、オリヴィエが、志貴が、アルクェイドが、キャスターが、自身の過去の行為を語る。

「英霊になるものは善悪に関係なく人殺しなのです。以前に切嗣はあることを言いました。
『英雄とは栄光や名誉をかざして人殺しを容認する生き物』だと。
癪に障る言葉ですが否定ができないのが痛いところなのです。
だから、シホとシロウもある意味被害者なのかもしれ
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