第六章 正義の在り処編
第百九十五話 『正義とは……、そして語られる過去』
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っての正義………」
それにフォワードの六人は少し考え始める。
しばらくして、
「わからない、です……」
スバルが代表して答える。
だけど「でも」と続けて、
「あたしはなのはさんやシホさんのように助けを求めている人を助けられるような人を目標にして今まで頑張ってきました。正義というわけではありませんが、しいて言えば人助けが私にとっての目標であり正義なのかもしれません」
「そう。スバルはそう考えているんだね。私はその想いだけでも嬉しいよ」
「はい!」
なのはに褒められてスバルは元気に返事をする。
「………あたしは今まで兄の夢を引き継ぎたいと言う思いで執務官を目指してきました。………でも、兄が生きていてこんな事件の片棒を担いでいると知って少し兄が信じられなくなってきています。
でも、執務官になるという夢はもうあたし自身の目標です。だから諦めたくないです。だから、どんな時でも冷静になって犯罪者を逮捕するのがあたしの目標であり正義なのかもしれません。明確じゃなくてすみません」
「ううん。ティアナは間違っていないよ。私だってなにが絶対な正義だなんて思ったことはないから。正義っていうのは自身で信じるものだと思ってる。正義なんて人それぞれによって異なる事が当然なんだから」
フェイトがティアナの想いに共感して、そして正義はそれぞれ違うということを教えた。
「エリオとキャロはどう思ってるんだ? 話してみろ」
ランサーにそう言われて二人は少し考えた後にポツポツと答え始める。
「………まだ、わかりません。ロボ君の言う正義は正しいものなのかもしれませんし、かと言ってそれを認めたら僕はなにか足を踏み外してしまうかもしれない恐怖があります」
「私もエリオ君とおんなじ感想です。まだそんなに理解できません。なにが正しいのかも違うのか……」
まだ子供なりに考えて答えたのだろう、しかし恥を感じることはない。まだこれからも成長していくのだからいつか自信を持って答えを見つけてくれればいい………という思いでランサーは笑みを浮かべながらも二人の頭を撫でるのであった。
「まだ二人はガキなんだからこれから見つけていけばいいんだよ。人生のまだ半分も生きてちゃいねーんだからな」
そう言って陽気に笑うランサーを見て他のみんなも「ランサーの言うとおりだね」と納得しているのであった。
そして最後にランとレンが答える。
「私とレンはシホさんに助けられた時からシホさんと同じ道を行きたいと思っています」
「うん、そうです」
そんな二人の発言にシホは少し恥ずかしそうに頬を赤くしながらも、
「私なんかを見本にしなくてもいいのよ?」
と答える。
「でも、シホさんがいなかったら今の僕とラン姉さんはなかったん
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