第17話
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』艦長 千早群像さん 」
と、誰も聞こえ無いようにか細い声で呟いた。
そして、その本人は、
「全員、戦闘配置!イオナ状況はどうなっている」
「群像、目標弾頭なおも進行中。このままだと5分くらいでハワイに到達してしまう」
「どうする、群像?うちの艦じゃ、対空兵装ないぞ」
「他の『タカオ』や『キリシマ』、『ハルナ』とかは、対空兵装も充実していますが、我が艦は対艦兵装しかありませんから、打つ手はあまりありませんよ」
と群像の答えを返すようにイオナ、橿原杏平、織部僧が答えたが、群像は、あまり焦りもせずに作戦を説明した。
「イオナ、超重力砲発射用意。杏平、侵蝕魚雷の信管を任意で自爆できる様にしてくれ。いおり、機関最大出力で浮上してくれ」
「艦長、まさか、この艦を飛ばす気ですか?」
と僧が疑問交じりに聞いた。すると、群像は、
「ああ、全員、対ショック態勢用意!海面に突き出るぞ」
と答えた。
そして、『イ401』は急仰角いっぱいで急速浮上し、艦首を水面から突き出した。
「いまだ、後部急速注水開始、仰角保て、イオナ、『超重力砲』スタンバイ!」
「了解」
とシートに身体を埋めながら、群像が声を出し、それを聞いたイオナも頷きながら、答えた。今のイオナは、群像の隣の専用席に身体を6点固定されていた。
急角度のまま『イ401』の艦首から前部分が展開されていき、そこから巨大な砲身に変貌していき、強力なエネルギーを収束していった。
そして、
「『超重力砲』発射!」
と群像が叫んだ!
『イ401』の超重力砲から掃射された蒼い一線光の巨大な噴流は、瞬く間にハワイに向かっていた弾道弾の残弾群に真っ直ぐに向かい、その残弾群を飲み込み、その中の弾頭弾が次々と重力波の影響で自己崩壊し、その連鎖爆発が起きたが次の瞬間には、原子レベルの崩壊を誘発し蒸発していった。
「残存弾道弾すべて消滅。なんですかあれ」
「多分、『重力砲』と云う奴だろう。本艦にもあれを応用した物が搭載されている」
と『白鯨』内のCICでは、『超重力砲』の威力に愕然とする者とそれを応用した物を搭載したこの『白鯨』に少しの動揺を示す艦長が言葉を交わした。
だが、その言葉を交わしてる間にも第3波500発がハワイに向けて飛翔中であった。
「艦長、レーダーに多数の後熱源飛翔体約500確認。真っ直ぐにハワイに向けて飛翔中」
「500!そんなにか」
「はい。こちらのレーダーにはそう出ています」
「『ハクさん』例の『あれ』を使用します。この際機密なんて物はありませんので」
「了解。『D・H砲』全プロテクトコード解禁。発射用意!」
とハクゲイが声をあげた。
[了解。全乗員に通告。本艦は、最終兵器を使用する。乗員は速やかに安
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