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IS レギオン
第17話
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輝き、何度かの爆発音が聞こえ始めた。

「現在まで、およそ150発は迎撃したよ。でもまだ、結構残ったねえ。如何しようか、お嬢様?」
とマヤが少し心配そうに聞いたが、セシリアは、
「仕方ありませんわ。こうなった以上、私達に出来ることは、お父様とレパルスさん、そして、あの艦に託すしかありませんわ。祈りましょう、如何か神のご加護がありますようにと」
とセシリアは、艦橋内の艦長席に身を委ねながら、厳かに祈り始めた。

 そして、次に動き出した『レパルス』であった。

「総員、戦闘配置!行くぞ。と言っても二人だけだがな」
とマクレーンは、気合を入れる様に、髪を掻き揚げ、威勢よく言った。それを見たレパルスは、
「ご主人様。いえ、ここでは艦長と言った方が良いですね。これを被って見て下さい」
と言って手に持っていたイギリス海軍の正式軍帽をマクレーンに渡した。その軍帽を手に取りマクレーンは頭部に被せた。
「如何かな?に合うかな」
「ええ、とても似合ってますよ」
「そうか、ありがとう。では、始めようとするか。私たちの戦争を!」
と高らかに宣言した。すると、
「それにしても、随分と無茶をするな。我が娘は」
「あの性格は、昔のご主人様にとても似ていますね」
と、二人は娘の今後を心配しながらも、此方の方に集中するように頭を切り替え、モニターに映る多数の飛翔体に目を向けた。

 そして、『レパルス』の中空用対空レーダーに多数の飛翔体を捉えた。

 「最終迎撃用意。『拡散超重力砲』エネルギーチャージ開始。『超重力砲』拡散幅算出開始!」
「了解」
とわずか1分の間ですべての攻撃準備を整えた。
「艦長に発射トリガーを譲渡します」
「了解。譲渡されました」
とレパルスから渡された発射トリガーをマクレーンが受け取り、その渡された銃型のトリガーを見たマクレーンは、その小さな重量に含まれる圧倒的な武器に戦慄しながらも
「さあ、この武器が人類の負の遺産から人類を救う事が出来着るように願う」
と言いながら、その『トリガー』を引きながら
「拡散超重力砲発射!!!!!!」

 そして、『レパルス』から発射された拡散超重力砲は、暫く直進した高エネルギー重力波は、向かってきた多数の弾頭弾を見つけると最初に設定した拡散幅を忠実に再現するように多数の超重力場に分裂した。それが、『霧の艦隊』の中でも一部しか装備されていない『超重力砲』の発展型の一部である『拡散型』である。

 「それで、『あの超重力砲』はなんだ?」
と『白鯨』のCIC内で艦長が聞くと、ハクが
「あの超重力砲の波長及び重力波は、『霧の欧州艦隊』の一艦である『レパルス』の兵装である『拡散重力砲』と呼ばれる兵器です」
「拡散重力砲?」 
「はい、通常の霧の重巡洋艦以上のクラスには
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