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IS レギオン
第17話
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がどうも『イ401』のメンタルコア人格に熱をあげているそうで、『イ401』の装備を一部取り外し、『ヒュウガ』の『超重力砲』を装備したようですが、詳しい事は今一つ情報不足です。申し訳ありません」
とレパルスが、座っているマクレーンの方を向いて、頭を下げた。すると、マクレーンが、笑みを浮かべながら、
「いや良いよ。そこまで詳しく知る必要はなかったから、そうか、あの中にいる艦長がうらやましいよ。咄嗟の判断力や突飛な作戦、まさかの武装強化案などを思いつく頭脳。只者じゃないな。よし、あの中の艦長を見習おう。こちらにも『超重力砲』は装備されているのかな?」
とレパルスに聞くと、
「はい、ご主人様。私の艦の中にも『超重力砲』は装備しています。ただ、私の『超重力砲』は、『イ401』とは形式が異なっており、『直射』ではなく『拡散』タイプです。それと、『マヤ』にも装備していますが、如何しますか?」
「いや、『レパルス』だけで構わないよ。そうか、拡散タイプか、其れなら有効な手があるぞ。それと『マヤ』と『ヴァンパイア』には、本艦より少し距離を開けてくれと頼んでみてくれ。いつもありがとう」
「いえ、そんな...」
とレパルスは、顔を埋めていたが、その顔は少し赤かった。それを何と無く感じ取った、『ヴァンパイア』のヴァンは、『全くの奥手ですね。はあ』とやれやれとため息をついていた。

 「では、準備を始めますね。少し体が傾きますが我慢してください」
「ああ,構わないよ。無理はしない」
と言った後、『レパルス』の艦尾からゆっくりと後部が沈み始めた。

「艦尾から後部第三主砲部まで強制注水開始。艦首拡散超重量砲スタンバイ。放射角及び範囲角算出」
と瞬く間に超重力砲の発射準備を整えた。

  そして、それぞれの準備が終了したその時、『白鯨』の対空レーダーが多数の飛翔体を捉えた。

 「レーダーに感。11時の方向に高熱原体多数補足。全艦内第一種戦闘配置。『DH砲』発射カウントダウン開始」
と瞬く間に艦内の武器管制員などが素早く準備を終わらせた。そして、CIC内に機械的な音声が流れた。
「発射まで残り後150秒」

 一方、後方に居た『霧の艦隊』の3隻の内2(ヴァンパイアとマヤ)から各種の長距離対空迎撃ミサイルを発射され、目標に向かい噴進炎を描きながら、向かって行った。
 そして、マヤの艦橋内では、セシリアとマヤが迎撃ミサイルを艦橋内のモニターを見ながら呟いた。
「一体幾つ位落とせるのでしょうか。出来ればお父様に少しでも手助けが出来ればいいのですが」
「大丈夫だよ。お嬢様、向こうにいるお姉さまは、随分と思慮深い人だから。(まあ、思慮深過ぎるのが玉に傷だけどねえ)」
と、のんびりとした口調でセシリアに返した。
 
 そして、何度目かの空が光り
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