サイバー反乱
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くれるものだと内心落ち込んでいる間に男はプレイを進める。
「俺は手札から黒魔導師 クランを召喚する。」
「……く、クラン!?」
思わず吹き出しそうになるのを必死になって我慢する。
考えてみてくれ、全身黒づくめのゴツい男が魔女っ子ロリでも召喚してみろ。違和感が半端ない。
「くっ……貴様もクランたんを笑うのか!これだから、サイバー流の奴らは!サイバーの連中はどいつもこいつも脳筋ばかり!低攻撃力モンスターを出せば、嘲笑い、バーンダメージを喰らわせてさやれば卑怯だと罵り、ロックしてやれば、真剣に闘え臆病者と蔑む……。お前らはクランたんやピケルたんの良さが分からんのかぁ!!」
血の涙を流しながら、激昂する男。はっきり言ってシュールだ。
「お前の趣味思考など知るか!?そもそもそのなりでクランやピケルを使う事に違和感があり過ぎると言っただけで馬鹿にしたわけじゃないぞ!?」
「はっ!?お前、まさかいい奴か!ならば、サイバーなど裏切って我らピケクラ愛好会に参加しないか!」
パアァと表情を輝かせる男
「待て待て話が色々と逸れてる。ついでに俺はサイバー流ではないし、ロリコンでもない!」
「っ!貴様、クランたんをただのロリとして片付けるのか!許さん、最早万死に値する!」
だめだこいつ……。話してると逆に疲れるぞ、おい!
「俺はカードをニ枚伏せ、ターンエンドする。さぁ、貴様のターンだ!クランたんを馬鹿にした罪、その身で味わって貰おうか!」
男
手札一枚
LP4000
魔法・罠伏せ二枚
場
黒魔道師 クラン
☆2 DEF0
「もうなんだよこいつ……。俺のターン、ドロー。」
ため息を吐きつつ、手札を確認する。今引いたカードを含め手札は四枚と中々いい感じだ。だが、あの男の伏せカードが気になるところだ。恐らくはグラビティ・バウンドなどのロックカードもしくはクランを守る為の防御カード……和睦や攻撃の無力化あたりだろう。聖バリや緊急脱出などの除去・バウンスは相手モンスターの数に比例してダメージを与えるクランの効果の邪魔になるためおそらくない。
しかも、伏せカードが二枚だ。さすがにクランを残すのは是が非でも避けたい。しかし、俺の手札には大嵐や羽箒などの一斉除去カードはない。さて、どうしたものかね?
「俺はサイバー・ドラゴン・ドライを召喚し、効果発動!場に存在するサイバー・ドラゴンのレベルを全て5にする。ついでにコアとドライは墓地と場に存在している時、サイバー・ドラゴンとして扱う。よって二体のレベルは5へと変更される。ただしこの効果を使用したターン、俺は機械族モンスターしか特殊召喚が行えない。」
「どうせ、伏せカードなぞ省みず、お得意のサイバー・ドラゴン・ノヴァを出すつもりな
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