Interview9 我が身を証に
「近くにいさせちゃいけない」
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うだな、そうしてもらえよ、エル」
「え……ルドガーはそれでいいの?」
「? ああ、いいけど」
だから、ルドガーが誠実な男なら、必ずジュードと同じ行動に出るとエリーゼは読んだ。
エルはリュックサックのショルダーを両手で強く握りしめた。
「ルドガーがそうしろってゆーなら……エリーゼ、いい?」
「もちろんです!! そうと決まれば善は急げです!」
エリーゼはエルの手を取って立ち上がらせ、駆け出した。当然エルも引っ張られて走る。
「こら、エリーゼっ。こんなとこで走んなって」
まるで父親のような言い方で、アルヴィンが少女たちを追いかけて行った。
駆けて行った少女二人と男一人に苦笑する仲間たちの中で、一人、ジュードだけが納得行かないという顔をしていた。
「どうしたの、ジュード?」
「あ、いや、気のせいかもしれないけど」
「なぁに? もったいつけずに言ってよ」
「じゃあ言うけど――エリーゼがエルと話してる間、ティポ、全然しゃべってなかったなーって」
エリーゼはもちろん、彼らの誰もまだ知らない。
蝕の精霊――蝕むのは、モノだけではない。
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