暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
魔法使いとユキの謎と二人の世紀王
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キはそれに耐える。

激痛と共に押し寄せる欲。全てを怒り、嫉妬し、怠け、欲しがり、犯し、奪い、喰い尽くす。

「ウゥゥウゥゥゥウゥゥゥゥッゥがぁあああぁぁぁあぁっぁ!!」

「馬鹿な・・・!」

だがユキは呑んだ。欲望と言うものを。その全てを自分のものにした。人を守る力。人を助ける力。

ユキは何処までも貪欲で、強欲だった。

「ハハッハハハハハッハハハハハッハハッハ!!」

狂ったようにドラゴンが笑いだす。

「いいぞ、小僧!!力を貸してやる。一部だけな!!初めてだよ!!お前のようにクズで強欲で面白味のある奴は!!」

「まぁ、人でもない奴に、この力が扱えるかわからんがな!!」

そう言ってドラゴンは消えた。ドラゴンの言葉をユキに考える余裕はなかったが、ユキはゆっくりと自分の体に戻るのを感じていた。






 研究所


俺は須郷に呼ばれ、ここまで来ていた。

「やぁ、アンク」

「なんだ?」

その部屋は人間の脳がたくさんある場所だった。さらに、真ん中には培養器がある。

培養器の方へと手を招かれ、その中にいる者を見た。

「なんだ?コイツは?」

「それはね、被検体2号だよ」

「へぇ・・・」

俺はこいつを見たことがあった。あのいけ好かない赤い奴の電車に乗った時に。確か、名前は・・・。

「コイツの名は・・・」

「シャドームーン。だろ?」

「へぇ、知ってるのかい?」

俺は須郷の問いかけを無視し、脳の方を見た。さまざまな機会が取り付けてあり、パネルに文字列が並んでいた。

「おい、これは?」

「実験台だよ。協力してくれている、ね」

協力ではない事は、すぐにわかった。俺の前にあるパネルには、Tellerなどの言葉が並んでいた。

少しだけモニターに男の姿が見える。そいつは様々なライダーに変身していた。

気になったので、須郷に聞いた。

「あぁ、それね。僕の求める力だよ。そしてその力を持つ人間の知り合いの脳さ」

俺は言葉を聞いた後、ゆっくりと別のパネルを見た。だが、俺は一番奥のモニターで歩みを止めた。

「・・・あ!?」

そのパネルに並んでいたのはTeller等で変わらないモノだったが、いくつかのワードが俺の歩みを止めたのだ。

そこに並んでいたのはHelp。Want to see。I miss you。Torisan。

会いたいよ、鳥さん。そして、言葉の後で流れ出す映像。少女が紅い巨鳥に乗って大空を飛んでいる。

この、少女は。

「おいっ!!こいつは!?」

須郷に聞くと、気持ち悪い笑みを浮かべて答えた。

「ああ、それね。その子同じ夢ばっか見てるんだよ。ただ、昔の
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