暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
魔法使いとユキの謎と二人の世紀王
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グディバイドを放つ。

冷気を溶かしながら炸裂したその一撃は、ユキの体から、三枚のコアメダルを飛び散らせる。

オーズはメダルを回収する。

「やっぱり、恐竜メダル・・・」

復活した経緯はわからないが、今は戦いに集中する。いや、しようとした瞬間、ユキグリードが吼えた。

全員の全身が、みるみるうちに凍り始める。

「紅の炎でも溶けない!?」

「・・・っクソ・・・!」

「・・・ピンチだな」

「冷静に見てる場合じゃ・・・ないっ!!」

真に対して涼がツッコむ。しかし――――――――――――。

フレイム・ドラゴン! ボーゥ ボーゥ ボゥーボゥーボーゥ!!

希望は消えていなかった。

「助けに来た、オーズ」

「あ、操真君!?」

仮面ライダーウィザードこと、操真晴人。

「まずは、その氷を溶かす!!」

スペシャルを使い、火炎放射で氷を溶かしつくす。

「先に行く!後に続いてくれ!!」

ウィザードの言葉に、全員が再び必殺技の用意をする。

レバーを操作し、リングをかざす。

チョーイイネ! ドラゴン! サイコー!

不死鳥(フェニックス)を太陽へと弾き飛ばすほどの威力を持った蹴りが、ユキグリードへと炸裂する。

だが・・・ユキグリードは抗った。ウィザードの足を掴み引き寄せ、言った。

「ドラゴン、僕二力をカせ!!」

片言の言葉。晴人が言葉を聞いた瞬間、周囲を光が包み込んだ。





「はっ・・・馬鹿な餓鬼だな、貴様」

暗闇の空間、僕の心の中でドラゴンは言った。

「あいにく、馬鹿じゃなくて・・・クズなんでね・・・」

体の中を蹂躙される痛みを味わいつつ、ドラゴンに言った。

「ほぅ、面白い奴だ。人間はいつだって自分を過大評価するものだからな」

「そういうもんだよ、にんげ、・・・んはっ」

「で?クズがなんのようだ」

ドラゴンの問いに、僕は言った。

「僕に力を貸せ」

無理だな、とドラゴンは言う。

「メダル・・・グリード如きの力で暴走しているようでは、力を貸した瞬間にお前は死ぬ」

「それでも、いいっ!!」

僕はメダルを体外に吐き出す。ドラゴンは、ほう・・?と言ったがそれを無視して僕は言葉を続けた。

「僕は力が欲しいんだッ!!よこせ!」

「貸さないんなら・・・」

こうだっ!!僕の行動にドラゴンは驚いた顔になる。傍に落ちた恐竜系メダル。その全てを噛み砕いて咀嚼した。






「お前・・・馬鹿か?」

ドラゴンは呆れた様子で言葉を続けた。

「欲望に呑まれるぞ」

体の全身が凍りつく。今にも正気を失ってドラゴンを攻撃しそうだったが、ユ
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