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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
36 燃え盛る光炎
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ざと狙いを外していたような素振りを見せた。
それらの行動が意味するところはすなわち、何らかから目を逸らすためのフェイク、もしくは罠を仕掛けたということ。

「!?マズイ!!!」

一瞬、極細の糸のようなものが見え、反射的にハンドルを握る腕に力が入り、アクセルを開くと重量が200kgを超える車体が、糸を飛び越えた。
スターダストがグングニルで放ったのはワイヤー弾だった。
それにより、極細のワイヤーが道路の両端に仕掛けられ、走ってくる敵はそれに気づかずに引っかかるという仕組みだった。
それによりジャンプによってかろうじて避けられた1190 ADVENTUREを駆るジャミンカー以外の2人のジャミンカーは見事に僅か数ミリでありながら強固なワイヤーでマシンごと投げ出された。

「やったか?」

スターダストはアンテナのような形をしたバックミラーを覗く。
390 DUKEと390 RCは火柱を上げ、ジャミンカーたちを飲み込んでいた。
しかし1人だけまだ追ってきている。
1190 ADVENTUREを巧みに操るリーダー格のジャミンカー、しかもジャンプ時にアクセルを開き、並んで走る味方がいなくなったせいかスピードが上がっている。

「チッ!嘘だろ…」

「ヤロウ…逃さねぇぞ..!」

スターダストはワイヤーを撃ち出す際に一度、停車しているため、だスピードは十分とは言い切れなかった。
その間に追いつかれてしまう。

「オラァ!!!」
「!?クッ…!」

スターダストは後輪への体当たり一瞬、バランスを崩してハンドルを左に切った。
時速は230km/h、次の瞬間、スターダストが走っていたスペースにジャミンカーが入り込む。

「ハッ!!」

「このクソガキ!!」
「!?な…」

なんとジャミンカーはスターダストがマシンのボディを蹴り飛ばした瞬間、自分のマシンを捨て、スターダストの駆るイリュージョンの後席に飛び移った。
そのままスターダストの首を後ろからホールドする。

「うっ…うぅぅ…」

強烈な腕力で首を絞められ、スターダストは自分でも気味が悪すぎると思える声を漏らした。
今まで絞められた中で一番とも言える苦しさだった。
いくら自分も電波人間とは言え、胴体はアーマーやスーツで保護されていても、首が弱点なのは人間と同じだった。
おまけに運転している状態では集中力を維持しなくてはならない。
腕に入る力が若干弱まり、プルプルとハンドルを握る手が震える。

「散々やってくれやがったなぁ!!このヤロウ!!!」
「いいのか…?このままオレが中央分離帯に激突でもすればお前道連れだぞ…」
「ハッ!!上等じゃねぇか…地獄まで付き合ってやろうじゃねぇか!!!」

ジャミンカーはスターダストと運命を共に
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