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大統領の日常
本編
第一話 自己紹介
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西暦2114年3月18日
大統領執務室 ペルシャール・ミースト   


桜がきれいだなと書類仕事から現実逃避している今日この頃。といっても外では暴風雨が吹き荒れてるんですがね、桜が・・・散る・・・
吾輩はロンディバルト民主共和国の大統領ペルシャール・ミーストである。
今は、大統領室で決済の真っ最中。いやーおおいね、実に多い。
え?何が多いかってそりゃー書類だよ、しょ・る・い。
おいおい、すでに2時間は決済やってるのに、どういうことだってばよ?
全然書類が減らないんだが、1メートルはあるぞ絶対。大統領がこんなのでいいのか?
・・・考えてても始まらんし、やるか。

「大統領!!大統領!!」
なんだようるさいな。全くお昼時に大統領室に叫びながら入ってくる奴があるか、と思ったら、財務委員長のホルス君じゃないか、いったいどうしたんだ?

「大統領これは一体どういうことですか!」
叫ぶなって新人研修の女の子がめっちゃおびえてるって、少しは落ち着けよまったく。
「どういうことって何がどうした?」
「どうしたもこうしたもありませんよ!軍備の予算の件ですよ!」

なんだ軍事予算の件か。
「何か問題でも?」
「軍事予算減らすといっていたのに増えているじゃないですか!!どういうことです!」
え?マジで?増えちゃってるの?まさか冗談でしょ?
「そんなことはない。確かに減らしたはずだ」
そう。ちゃんと減らしたはずなんだ。きっと何かのミスだよ、そうだよ。
「じゃあこれはどう説明するんですか!」
ホルス君が机に投げ捨てるように十数枚の書類の束を投げた
適当にぺらぺらとめくってみる。多分この付せんのついてるところだろう、どれどれ・・・!!?
なにこれ?3%増えてるんですが、どゆこと?落ち着け素数を数えて落ち着くんだ。
2、3,5,7,11・・・えっと・・・
「レベロ君、11の次の素数ってなんだっけ?」
「何のんきなこと言ってるんですか!!」
やばい怒らせちゃった。お顔が真っ赤っかだよ、新人研修の女の子がソローっと逃げ出そうとしてるよ。逃げないで助けてくれ!
ま、まぁいい。とにかく整理しよう。何で軍事費が3%増えてるんだ?
てかさっきからホルスのやつうるさいな。”説明してくれ!”だの”締め上げるぞゴラー”だのまったく平
常心失ってるよ。

「まあ待ちたまえ。今軍務省に問い合わせるから」
そうだまず軍務所に問い合わせてみよう。そうしよう。てか、繋がるよな?暴風雨が吹き荒れてるんで
すが、きっと大丈夫だよね?

ぷるるる、ぷるるる・・・・ザザザーーーーーーーーーー

・・・ちきしょーーめーーーーー!!
くそっ、こういう時に限ってつながらない!今度電話線を強化してもらおう、1メートルのコンクリでがちがちに固
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