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江戸女人気質
第一章
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りに話すのだった。
「確かな」
「梅井家っていうとあの旗本のか?」
「五千石のあの」
「あの家だよな」
「ああ、あの家だよ」
 梅井家のことは江戸の誰もが知っていた。五千石の大旗本であり幕府においても大目付を務めている重鎮である。その家の末娘だというのだ。
「あの家の娘だよ」
「っていうとかなりいいところのお姫様じゃねえか」
「だよな。何でそんな家の娘があんなことしてるんだ?」
「それがな」
 ここでその娘について話す男は顔を顰めさせるのだった。
「とんでもないじゃじゃ馬でな」
「それであんなことしてるのか」
「それでか」
「ああ、それでなんだよ」
 彼はこう話すのだった。
「子供の頃から馬に剣術に柔術にってな。そんな男のやることばかりしてるらしい」
「おいおい、女だてらに兵法をやってるのかよ」
「それで強いのかよ」
「ああ、それもかなりのものらしい」
 その娘について話される。

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