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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第3部 始祖の祈祷書
第3章 始祖の祈祷書
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お茶のいい香りが鼻腔をくすぐる。

なんとそれは、日本の緑茶であった。

ウルキオラは驚いた顔でカップを覗き込んだ。

「ど、どうしたんですか?」

シエスタは身を乗り出し、ウルキオラと同じようにカップを覗き込んだ。

「いや、俺の世界のものだったから少し驚いただけだ」

そう言って再び、カップを口に運ぶ。

紅茶にお茶など、妙な組み合わせだが、どちらもウルキオラを落ち着かせた。

「そっか、ウルキオラさんは、東方のご出身なんですね」

シエスタははにかんだ笑みを浮かべた。

「まあ、そんなところだ。ところで、よく俺がここにいるのがわかったな」

ウルキオラがそういうと、シエスタは顔を赤らめた。

「え、えと、その。ここにウルキオラさんがいるのを見かけて…」

「そうか」

ウルキオラは愛想のない返事をした。

シエスタは、ルイズやアンリエッタとは違う、野に咲く可憐な花の魅力がある。

大きな黒い瞳に、黒い髪はまるで日本人のようで、低めの鼻も愛嬌があって可愛らしい。

「ね、ウルキオラさんの国ってどんなところなんですか?」

「俺の国?人間の国のことか?」

「人間の国?人間以外の国があるのですか?」

シエスタは可愛らしく首を傾けた。

「ああ。俺の世界には人間、死神、虚がいる」

「し、死神!?」

シエスタは怯えた顔で言った。

「お前が想像しているものじゃない。見た目は普通の人間だ」

「そ、そうなんですか…」

シエスタはウルキオラの言葉で落ち着きを取り戻した。

「じゃあ、ウルキオラさんもその死神なんですか?」

シエスタはキラキラした目で言った。

「まさか…俺は虚だ」

「虚…ですか?」
 
シエスタはウルキオラに聞き返した。

「ああ、死神とは千年以上争った仲だ」

「千年も!因縁の仲なのですね」

シエスタは心底驚いているようだ。

「まあな」

「でも、見た目は全くの人間ですね」

シエスタはくすくすと笑った。

ウルキオラは溜息をつき、服のファスナーを下した。

シエスタはいきなりファスナーを下したウルキオラに驚き、目を手で覆った。

指の隙間からウルキオラの胸を見たシエスタは驚いた。

胸に穴が開いているのだ。

シエスタは驚いて、椅子から飛びあがった。

「む、胸に穴が!た、大変!すぐに水メイジを!」

シエスタはあたふたして、足をバタつかせている。

「慌てるな。これは虚になるときに失ったものだ」

ウルキオラの言葉にシエスタはなんとか落ち着きを取り戻した。

「死んだりしない」

「本当ですか?」

シエスタは再び椅子に腰を下ろし、ウ
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