暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちと1人の剣士が来るそうですよ?
箱庭へようこそ!
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「『止めてくれるなよ』と言われたもの」

「どうして黒うさぎに教えてくれなかったのですか!!」

「『黒ウサギには言うなよ』って言われたから」

「嘘です、絶対嘘です!!実は面倒くさかっただけでしょ御2人さん!!」

「「うん」」

あっさりと言われ黒うさぎは脱力した。

「黒うさぎ1ついいこと教えてやる」

そこで俺は黒ウサギに言った。

「なんでございますか……?」

「男の探究心は止められないものだ」

追い打ちをかけるように言った俺は黒うさぎは肩を落とすしかなかった。

「黒うさぎ、世界の果てには!」

「世界の果てには何があるんだ?」

「世界の果てにはギフトゲームのために野放しにされてる幻獣がいるんです!」

「強いのか?」

「はい……とても人間では太刀打ちできないかと……」

「あら?彼はゲームオーバー?」

「ゲーム参加前にゲームオーバー?…斬新?」

「傑作だな!!」

「笑ってる場合ですか!」

「わかってます、ジン坊ちゃん。ジン坊ちゃん先に御3方たちのご案内をお願いします。黒うさぎは問題児様を捕まえて参りますので!!」

そういうと黒うさぎの髪が青からピンクに変わった。まるで怒りが爆発したかのように。

「この箱庭の貴族とうたわれるこの黒うさぎをバカにしたこと、骨の髄まで後悔させてやるのですよ!!」

そうして黒うさぎはものすごいスピードで十六夜が向かったとされる世界の果てに飛んでいった。

「すげ〜スピードだな」

「箱庭のうさぎは随分速く跳べるのね」

「うさぎたちは箱庭の創始者の眷族ですから。さぁ御3人さんこちらへどうぞ。箱庭の中へとご案内します」





箱庭の中に入るとどこにでもある街があった。でも元の世界と少し違う雰囲気があると感じた。

「ここが箱庭?」

「やっぱ異世界って感じだな」

「外から天幕の中に入ったはずなのに太陽が見えてる」

「箱庭を覆う天幕は内側に入ると不可視になるんですよ」

「天幕が見えないってことか?」

「えぇ。そもそもあの巨体な天幕は太陽の光を直接受けられない種族のために設置されていますから」

「てことはあの種族もいるってことか?」

「まさか、この都市には吸血鬼が住んでるとも言うの?」

「え?いますけど」

「そう……」

普通に答えられたので飛鳥は何も言えなかった。

「この箱庭には様々な種族が住んでいます。それこそ神仏、悪魔、精霊、獣人、人間。もっともこの東角の付近は農耕地帯が多いので住人たちの気性は穏やかですけど」

「まだ召喚されたばっかりで落ち着かないでしょう。詳しい説明は軽く食事をとりながらでいかがで
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