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バレンタインは一色じゃない
2部分:第二章
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言われた。
「ここは腹を括ってね」
「わかったよ」
 彼も観念した声で頷くのであった。
「それじゃあここはね。何が起こっても」
「驚かないで受け止めるんだな」
 こうも言われた。
「折角彼女からバレンタインのチョコレートを貰えるんだからな」
「わかったよ。それじゃあ」
 ここまで言われて遂に完全に腹を括って頷いた。
「楽しみにしておくよ」
「ああ、それじゃあな」
「バレンタインに何貰ったかはその時に言うから」
「ああ、それはいいさ」
 だがそれは断られるのだった。

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