第六章 正義の在り処編
第百九十二話 『ファング隊…友達との戦い』
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たちの目的はやはり復讐ではなく粛清なのか………?」
「そうよ。あたし達はそのために今まで牙を研いできた」
「そうか………。お前たちの上司であるジグルド元提督には不信感などはないのだな?」
「あるわけがない。我らは彼のことは十分に理解しているし目的もしっかりと聞いている。だから信頼している」
「その目的とは一体なんだ?」
「聞かれて話すと思っているの? 少なくともあたしは話さないね。聞きたければ………」
そう言って凰華はデバイスなのか、それとも本物の真剣なのか定かではないが簡素な刀『村雨』を構える。
それに呼応してシグナムも鞘からレヴァンティンを抜き、構える。
「倒してから聞けという事か」
「ご明察だ。ロボ、セイラ………いくぞ。ファング隊の戦いをというものを見せてやるぞ」
「おう!」
「了解しました!」
それでロボはトンファー型のデバイスである『ブランカ』を構える。
セイラもその十本の指に装着させている爪の先から銀色の尖った糸を垂らして構える。
「やるしかないんだね………」
「フリード、いくよ?」
「キュクー!」
それでエリオとキャロも構えを取る。
最初に飛び出してきたのは凰華だった。
シグナムに向かって突撃してくる。
「誰よりも勇敢に……誰よりも速く……戦場を駆け抜ける先駆けの牙……我等は我欲に動く醜い獣にあらず。理想の為なら汚れる覚悟を背負う気高い獣だ! 参る!!」
そして六人の戦いが始まった。
◆◇―――――――――◇◆
「うおりゃー!」
ロボが両腕に持たれているブランカを何度も勢いよく振ってエリオのストラーダに衝撃を与えていく。
それに対してエリオは何度も受ける攻撃をなんとか受け流しては反撃をして捌いていた。
「ははっ! やるな、エリオ!」
「ロボ君もね! こんな戦いじゃなきゃもっと楽しめただろうに!」
「確かにな。でももう俺は、俺たちの正義は止められねーんだよ!」
「僕たちだって掲げている正義はある!」
「そりゃあるだろうな! だが俺たちの正義には劣る!」
「そんなことはない! いくよ、ストラーダ!」
《わかりました!》
それでエリオは一旦ロボから瞬動術で離れてストラーダのブースターを点火させる。
「いくよロボ君!」
《スピーアアングリフ!》
電撃の魔力を吹かせながら突撃していくエリオ。
それに対してロボはというと、
「ブランカ! ギアを上げていくぞ!」
《了解だぜ!》
そしてロボは何度もブランカを振っていく。
次第に振っていく速度が上がっていくにつれて風が巻き起こりだして、そしてエリオと激突する。
二人はぶつかった瞬間に同時に後方へとはじけ飛んだ。
ロボはまだ
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