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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#1、牙―Evil shine―
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つは・・・』
「ザルバ、奴を知っているのか?」
『ああ、奴はカマギュラス。子供を「躾」と称していたぶって殺しその死体を喰らうホラーだ』
「・・・何とも悪趣味な(ホラー)なこって。アンナ、この子を安全な場所へ。奴の相手は俺がする」
 ザルバの言葉に頷くと、ホラー『カマギュラス』を睨みつけ後ろに居るであろうアンナに言う。
「分かった、気をつけてねしんちゃん」
「ああ」
 アンナはそういって、小学生を連れて安全な場所に避難させた。
『それと、レオンがここへの道を封鎖してくれたようだ。通行人に見られる心配はない。「鎧」を呼べるぜ!』
「ああ・・・そのようだな。行くぞ、ホラー」
 魔戒剣を天空に掲げ、頭上に円を描く。円から、眩い光があふれ出し慎之介を照らしていく、刹那だった。そこからパーツのようなモノが降り注ぎ、慎之介の体に装着され、一つの鎧となった。
 うなり声をあげ、顕れたそれはそれは狼だった。正しき怒りをその顔に浮かべ燃える焔のような深紅の瞳、漆黒と金色に彩られた刃金の狼。その名は・・・、『黄金騎士・牙狼(ガロ)
「パ・・・パサア!?ロルゾユシチ・・・ガコォ!?ブッサクチケリカオサ!?(訳:ば、馬鹿な!?黄金騎士・・・だとォ!!?復活していたのか!?)」
「まぁな。・・・アンタの陰我、断ち切らせてもらうぜ」
 黄金騎士だと知り、うろたえるカマギュラスに慎之介・・・否、牙狼は魔戒剣が変化した『牙狼剣』を構える。
「ボダセ!アマパ、トオセリブ・・・ブカカピロメザカキシッケスメムヤ!!!(訳:ほざけ!ならば、その系譜・・・再び俺が断ち切ってくれるわ!!!)」
 叫びながらカマギュラスは牙狼に肉薄、鎌と化した腕を振るう。それを回避し、受け流す牙狼。
「どうした?その程度か?」
「シタナァ、ロメオヂャナヨ・・・ツムアァ!!!(訳:貴様ァ、俺の邪魔を・・・するなぁ!!!)」
 牙狼の挑発に声を荒げながら、カマギュラスは大きく鎌を振るった。それを回避し、擦れ違いざまに一閃。
「ぬうっ!?」
 当たりはしたものの、剣は甲殻にキズをつけただけで大したダメージは与えられていなかった。
「・・・硬いな」
『シン、甲殻の隙間を狙って斬るんだ!』
「分かった!」
 ザルバのアドバイスにそう頷き、牙狼は牙狼剣を構えるのであった。

 ヤシオは、ただ目の前の光景に目を奪われるばかりであった。それもそうだ、TVでしか見れないヒーローが実際に目の前で・・・、変身して戦っているのだ。
「行けェー!牙狼ー!悪い奴なんかぶっ飛ばせー!」
 気がつけば、牙狼に声援を送っていた。

「っちぃ!ガキが、黙れェ!!!」
 ヤシオの声援に腹を立てたカマギュラスは標的を牙狼からヤシオへと変え、鎌を振るおうとする。だが、
「させるかっ!」
 す
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