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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#1、牙―Evil shine―
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かあの子が・・・」
『いや、違う。あのガキの近くだ!まずいな・・・あのガキ狙われてるぞ!!!』
「・・・となると、あのホラーか!?」
「・・・急ぐぞ皆!」
「うん!」
 

「はぁ・・・はぁ・・・」
 あのツンツン頭の仲間であろう、おかしな格好をした2人組みから逃げた後、ヤシオは自販機の物陰に隠れ息を整えていた。
(け、警察に電話を・・・)
 そう思い、携帯を取り出して警察に連絡を取ろうとする。だが、
ガシッ!!!
 携帯を何者かにつかまれてしまった。あいつらか!?そう思い見上げれば・・・、
「か、鎌田先生!!!」
 担任である鎌田であった。ちょうど良かった、犯人と仲間であろう人物2人を捕まえてくれるかもしれない。そんな希望を胸に抱き、口を開く。
「ちょうど良かった!オレ、そこで犯人を・・・」
 だが、そんな希望は鎌田の次の言葉で打ち砕かれる事になる。
「言ったはずだ・・・ヤシオ、今日こそ職員室に来いと。やはり、お前は俺の話など聞いてなかったんだな?」
「え・・・?先生・・・?!」
「何故だ・・・?何故ガキは言う事を聞かない。・・・どうしてドイツもコイツも生意気な事ばかり言うんだ・・・?」
 そういって、ヤシオの携帯を握りつぶす鎌田。そして、ある変化が訪れた。
「ああ・・・憎い!憎い!憎いィィィィィィィィィィィィィィ!!!!」
 叫びと共に鎌田の肉体がバキバキと音を立て変質していく。・・・そう、人間ではないナニカへと・・・。
「ヤシオ・・・お前は俺が躾けなおしてやる・・・」
 人を喰らう魔獣『ホラー』へと。
「ば、化け物!?う、うわあああああああああああああ!!!」
 鎌田がホラーへと変質した事に恐怖し、逃げ出そうとするも足がもつれ転んでしまう。その隙を逃さずホラーと化した鎌田はカマキリのような腕を振り下ろそうとする。
(だ・・・誰か・・・!?)
 振り下ろされる鎌を見ながらヤシオは、きつく目を閉じ助けを願う。その刹那だった。
―ガキィン!!!
 響き渡る金属音。おそるおそる目を開けると、そこには・・・。
「大丈夫か?」
 剣でその鎌を受け止めるあの3人の一人である黒いコートを着た青年が立っていた。

「何とか・・・間に合ったみたいだな」
 チラリと、小学生を見ながら慎之介は呟く。
「シタナ!ナサリシチサ!?ヂャナヨツムア!ロメバヤシオインルザラム!ロナレヂャアリ!!(訳:貴様、魔戒騎士か!?邪魔をするな、俺はヤシオに用がある!!貴様じゃない!)」
「残念、お前が何と言おうと、俺はアンタに用があるんだよ、ホラーさん」
 喚き散らすホラーに慎之介はそういうと、鎌を弾き後ろ回し蹴りを叩き込む。グハッ!?と悲鳴を上げながら後ずさるホラー。それを見ながら、ザルバに問いかける。
『おや、こい
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