無印編
序章
第四話 就職先決定
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ことは忍お嬢様はこの私に喧嘩を売っているわけか…いいだろう私の実力みせてやろう。ファリン厨房はどこだ案内してくれ」
俺はファリンに案内させて厨房に向かった。
◇――――――――◇
「さてと始めるか。えっと今は4時だから軽めの物でクッキーってところか、えーっと材料と道具は……」
そう言いながら俺はエプロンをして作業に取り掛かった。さぁ戦闘開始といこうか。
〜sidファリン〜
私はこの方と実際に会うのはこれが初めてで見たときはこの方はお嬢様たちの敵になるのではと思っていました。その眼はいつでも私たちを始末できる、そんな目をしていました。ですがお嬢様たちと話しているとそんな目をせず穏やかな目をしていきました。すずかお嬢様もこの方に口説き落されてしまいました、この方は根っからの天然の女誑ししかも自覚症状は皆無と言ったご様子でもきっとこの人が次期月村家当主となるでしょう。
ですがこの方は今は月村家の執事となる方、私はメイド長としてこの新米執事を育成する義務があります。だが、この人は鮮やかかつ文句のつけようのないほどの素晴らしい手際でクッキー作ってらっしゃる。たかがクッキーと馬鹿にする人もいますがこの人はまるで人が普通に歩くかのごとく淡々と作業をこなしていくこの姿、私に何か教えることはあるのでしょうか……
「光瀬様、貴方様は何年くらい料理経験と奉仕経験があるのですか?もし宜しければ教えて欲しいのですが……」
「料理経験は大体俺が生きてきた年月とイコールかな、奉仕経験は何回かあるかな。だがまあファリンやノエルの仕事姿を見て覚えるよ、これでも俺物覚えは良い方なんだからな。それと俺を様付けなんかしなくていいから明日からはお前らの後輩なんだからな」
「わ、分かりました」
この方の実力からしてかなりの実力者…私も学ぶことが多そうですね……
〜sid忍〜
私たちは悟志君が厨房から戻ってくるまでノエルが入れてくれたお茶を飲んで待つことにした。
正直なところ悟志君の執事スキルがどのくらいなのかは分からない。だけど恭也さんから、彼の実年齢は多分かなりの高齢者だと思うって言っていたから多分それなりにスキルは高いと思うけど…
「先ほどまでドタバタしていたが、彼はもう帰ってしまったのかい?」
声のした方に顔を向けるとそこには恭也さんが立っていた。私はすぐさま恭介さんのもとへ駆け寄った。
「恭也さん、体の方はもう大丈夫なんですか?」
「ああ、それなら問題ない。さっき時間を確認したらもう4時とは、まさか一時間も経っているなんて、それよりも彼のあの太刀筋……いいやそれよりも彼は、悟志君はどこだい?」
「ええ、彼はこれからこの月村家で働くことになるのでその審査も兼ねて厨房の方に…」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ