暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
83話:裸のつきあい…偶には悪くないか
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いが…」
「そう、ですか…」
俺がそう言うと、エリオはガックリと肩を落とした。その様子にキャロが悲しそうな目をした。
すると後ろのにいたカオルから肩を叩かれ、口を俺の耳の近くに持ってきた。
「ねぇ、これってマズくない?(コソコソ)」
「あ、あぁ…ルールで許可されているとはいえ、あまりよろしくない状況だな。フェイト辺りがお前の事を狩りに来る可能性が…(コソコソ)」
「標的にされるの僕なの…!?(コソコソ)」
「流石にここを殺人現場にしたくはないから、策を講じようと思うのだが…(コソコソ)」
「僕の安全の為にもね。じゃあ一つだけ、いい案がある(コソコソ)」
ほぅ、とカオルの言葉に感心する。どうやら奴には打開策があるようだ。
思い立ったが吉日、すぐにカオルは二人の側に歩み寄る。
「エリオ君、ちょっといいかな?」
「え? あ、はい…」
そしてエリオだけを連れて来て、さっきと同じようにコソコソ話し始めた。
「このお風呂にはね、子供用露天風呂ってものがあるんだ」
「? 子供用…?」
「そう。十二歳以上の子供、大人の使用ができない露天風呂のこと。最近は子供の利用が少なくなってるから、今行けばほとんど貸切状態で入れる筈だ。そうなれば、少しは気が楽でしょ?」
「え、えぇ…まぁ……」
「それにそこは女湯にも繋がってる。彼女の服は女性用更衣室にあるなら、そこからキャロを帰してやればいいよ」
「な、なるほど……」
ここはいつの間にそんなモノを作っていたんだ? というかカオルがいつになく真剣だ、やっぱりやる時はやる男なんだな。
「最悪、君も一緒に女湯に入っちゃえば…」
「い、いや、それはちょっと…!」
「そんでこのカメラでちょちょっと中を撮影―――」
「カメラの持ち込みなんんてルール違反だ、変態バカ」
「あたっ!」
ちくしょう、また見直して損したじゃねぇか。少しは真面目になったかと思えば、ふざけやがって。
「だ、だって…」
「だってじゃねぇだろ、バカが。エリオ、取りあえずここでの作法を説明するから、その後はこのバカの言う通り、その露天風呂に入ってこい。わかったな」
「は、はい…」
まぁ、それもこれも入らなきゃ意味がないので、早速入ることに。
浴槽への扉を開くと、すぐ近くに龍也の姿が。もう体洗い終わったのか?
「遅いぞお前ら、何をもたついて―――」
そう言いかけた龍也の口が止まり、視線は俺の後ろに立つキャロに向かっていた。
数瞬の沈黙が続いた後、龍也は視線をカオルに向け直し、口を開いた。
「カオル、早くも刑務所に行きたいのか?」
「なんで皆僕なの!?」
「お前が一番可能性があるから
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