第五章 楽園
第16話 言えなかった想い
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……」
令音「そうだ。新天宮市タワーが崩壊するとき、こんなものが落ちてきたんだ。心当たりはないかね?」
と、渡されたのはーー
士道「ーーーー!」
上条「……これは」
確か凜袮が……
凜袮『ありがとう!大事にするね!』
………
士道「……すいません。一人にさせてくれませんか?できれば上条も席を外してほしい……」
上条「…………あぁ」
令音「分かった。理由は聞かないよ。でも間もなく〈凶禍楽園〉は崩壊する。それまでに言うことがあれば……急ぎたまえ」
こうして、上条と令音はフラクシナスへと帰って行った。
最後に凜袮とデートしたのもここだ。
もう凜袮はいない。
手渡された小袋に入っていたのは、やっぱり『鍵』だった。
そう。これは士道と凜袮が『幼馴染み』だった証だ。
失くした時だって、あんなに慌ててたのにさ……
士道「大事に、するって言ったろ……?責任持って、ちゃんと保管しろよ……でないと、分かっちゃうじゃねぇか……朝、起こしてくれないことも……美味しいご飯を、作ってくれな、い……のも……」
士道「ずっと、一緒にいて、くれるん……じゃ、なかったのかよ……」
士道「凜袮えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
彼がその時みた夜空は、とても輝いていて、
まるで、微笑んでいるようで、
こんなことを言っているようだった。
″ありがとう″………と。
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