第五章 楽園
第16話 言えなかった想い
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いただけだ。
四糸乃が現れた時は?
ーー吹雪に吹き飛ばされて壁に激突して気絶して、迷惑をかけた。
狂三が現れた時は?
ーー幻想殺しを覚醒までしたのに敗北した。
琴里が精霊になった時は?
ーー自分は入院していた。
思い返しても思い返しても思い返しても思い返しても、結果は変わらない。
凜袮がやろうとしていることを、自分は出来ていない。
だからーー
上条『凜袮。協力させてくれないか?』
凜袮『………え?』
上条『俺は今まで士道に対して何も出来なかった。サポートという役目があるのに何一つこなせなかった。俺はそんな自分が悔しい。だから俺に挽回する機会が欲しいんだ。無理を言ってるのは分かってる。でも……でも……!』
凜袮『………その気持ちだけでも充分嬉しいよ。でも当麻、それをするとみんなを敵に回すことになるんだよ?それでもいいの?』
上条『別にいいさ。………それが、俺が望む結果になれば……』
凜袮『そう………ふふ、ありがとう。これから一緒に頑張ろっ!士道のために……世界のために……!』
上条『あぁ!』
こうして、俺と凜袮の想いは一つになった。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
士道「そんな……」
上条「これが……あの時の全てだ。あの日を境に俺と凜袮は手を組んだ。全ては、士道のためにな……」
令音「……やはりそうだったか。シンが死ぬ度に世界をやり直してきたのもそのためなんだね?」
上条「はい……」
士道「りん、ねは……俺を殺そうとしたん……じゃ、なくて……」
上条「士道のことが好きだからこそ、この道を選んだんだ。士道が幸せになれば……自分はどうなろうと関係ないってな……」
士道「あ……あ……」
声が、震えてきた。
上条「……凜袮は精霊の力を暴走させてなんかいなかった。利己的な欲求で閉じ込めたわけでもなかった」
士道「そ、んな……」
上条「全ては士道、お前のためだ。己の身を削りながら……再生の炎を失った士道が死んでしまわないように、助けてくれてたんだ」
士道「凜袮……」
上条「……ルーラーはお前を守るため……それだけのためにこの世界を作ったんだ」
士道「俺は、何も……知らない、で……凜袮を……凜袮を……!!」
上条は士道を見据えて、そして告げた。
上条「……誰が凜袮を恨もうが知ったこっちゃねぇけど……士道、お前だけは……お前だけは凜袮の決意を恨まないでくれ!これは……俺からのお願いでもあるんだ!」
士道「……ッ!!?」
上条「するなら、後悔や謝罪じゃなく感謝をしてくれ……多分、凜袮もそれを望んでると思うぜ……」
士道「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ