暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第五章 楽園
第16話 言えなかった想い
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直すことができるの』

上条『じゃあ、俺と士道が凜袮の部屋に入ったのは……』

凜袮『私が望まない結果だよ。秘密がバレたら困るもん』

上条『……何のためにこんなことを……』

凜袮『そういえば当麻の二つ目の質問に答えてなかったね。私が何でこんなことをしたかっていうとーー』











凜袮『士道のためなの……』











上条『……は?』

凜袮『当麻。今、士道が琴里ちゃんの回復能力を持ってないこと……そして精霊の力が不安定なことは知ってるよね?』

上条『知ってるけど……』

凜袮『あれの全ての原因は士道のストレスが原因……』

上条『ストレス……?』

凜袮『そう。士道は精霊とのデートを成功させるためにプレッシャーや責任感とずっと戦ってきた。失敗は許されない状況で疲れやストレスが溜まっていって……この前の体調不良もその一つ』

上条『そういや、あの風邪、特に異常はないって言われて……』

凜袮『うん。でもね?十香ちゃんが屋上で暴走したの、覚えてる?』

上条『………まさか、あの日に……』

凜袮『そう。あの日に結界を張ったの。だから十香ちゃんの力が暴走した』

上条『(俺の幻想殺しが急に覚醒し出したのも、そのせいか……)』

凜袮『でもね?十香ちゃんの力が暴走したのは……いや、正確には暴走したのは十香ちゃんじゃない。士道自身が暴走したの。度重なるストレスや体調不良によって……』

上条『だからこの結界を作ったのか。全ては士道のために……』

凜袮『士道が少しでもリラックス出来れば……って思ってね』

上条『……』



凜袮の言葉を全て聞いて、

上条は思った。





一体自分は何のためにいるんだ?と。






自分は何のためにここにきた?

ーーそれは精霊の調査をするため。

そのために、自分はどうしろと言われた?

ーーそれは士道のサポートと言われた。


何がサポートだ。何一つこなせてないじゃないか。

士道を安心させることも。アドバイスすることも。守ることさえも……

付け加えれば、自分が入院して心配かけさせたのも事実だ。


そう。







自分は何一つとして士道をサポートなどできていない。







一方通行は圧倒的な力とその信頼感で士道や琴里の役に立っている。

佐天にはいつもの明るさと笑顔でみんなを温かくさせる。

じゃあ俺は?

俺は士道達に貢献したことなんてあったか?

不幸に恵まれ、頭も悪い俺は一体何をしていた?

十香が現れた時は?

ーーその場に
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