第十幕その九
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「実際ね」
「本音を言うと旅は」
「それ程までは」
したくないと言うのでした。
「あまりね」
「そうだね、それだとね」
「旅に出ない方がいいっていうのね」
「出来る限りね」
「そういうものなのね」
「どうしても旅に出たいのなら」
その時はといいますと。
「君だけじゃ駄目だよ」
「危ないから」
「そう、オズの国は死ぬことはないにしても」
「危ないことは危ないから」
「一匹だけでの旅はよくないんだよ」
あくまでこう言う教授でした。
「だからいいね」
「森にいるべきなのね」
「今はね」
「そうなのね」
「そして」
また言う教授でした、今度言ったことはといいますと。
「君はご両親とね」
「仲直りすべきなのね」
「家族は仲良くすべきだよ」
絶対にというのです。
「いいわね」
「そう、だからね」
それでだというのです。
「いいね」
「ううん、じゃあ」
「ご両親もですぞ」
今度はご両親にも顔を向けて言う教授でした。
「娘さんのことを尊重して」
「これからは頭ごなしに言わずに」
「そうして」
「その通りです」
「顔z食は仲良くすべき」
「そうですな」
「その通りです」
こう言うのでした。
「宜しいですな」
「それでは」
「今から」
「仲直りをして下さい」
教授はエイミーとご両親に同時に言いました。
「ここで」
「それじゃあ」
「今から」
「お互いに」
「仲直りにね」
ここでドロシーが言います、その言うことはといいますと。
「一緒に何かをしてみたらどうかしら」
「仲直りに?」
「そう、その為にね」
こうエイミー達に提案するのでした。
「そうしてみたら?」
「ええと、それって」
「一緒に何か食べるとか」
それか、と言うのでした。
「お散歩するとかね」
「そうしたらいいっていうのね」
「そう、私が思うにはね」
ドロシーはエイミーに自分の案をお話しました。
「ここは家族でお散歩したらどうかしら」
「この森を」
「あれこれ食べてお話してね」
そうしてというのです。
「楽しく過ごしながらね」
「そうしながらなの」
「そうしたらどうかしら」
こう言うのでした。
「ここはね」
「ううん、そうね」
エイミーはドロシーの言葉に頷いてからです、そのうえで。
自分のご両親に顔を向けてです、こう言うのでした。
「それじゃあね」
「一緒にか」
「森の中をお散歩するのね」
「そうしよう」
こう言うのでした。
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