DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第二十七話
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」
それを聞いて。
《主》は、一瞬目を見開いて――――それから、笑い始めた。
「くふふっ……くはははははははっ!! 素晴らしい! 予想以上だ! なるほど。キミならそう言うと信じていた。だが、それ以上だ。キミはそれ以上の事を言ってくれた――――
ああ、そうか……なるほどな。それがキミの答えか……いいね」
そうして、《主》は。
純白の少年神は、微笑んだ。初めて、優しそうに、笑った。
それは――――子の成長を喜ぶ、親のような顔で。
「……天宮陰斗。天宮刹那」
《主》は自らの代替と、その妹の名を呼ぶ。
「キミ達は、もう自由だ。その”運命”からは逃れられずとも、キミ達は『キミ達』である限り、その意思をキミ達自身の望むままに使うことを許そう――――いや、キミ達が、そうしてくれることを祈る」
ふりかえって。
「グリヴィネ」
「はい、お兄様」
突如として空間が歪み、いつの間にか姿を消していた白い王妃が再び召喚される。
「みんなもおいで」
『『『はい、お兄様』』』
グリーヴィネスシャドウに続いて、初めて見る者も含む、総勢三十を超える《白亜宮》のメンバーたちが姿を現す。
「お父様――――っ!」
「皆徒ぉぉぉっ!」
その中からぴょいーんと飛び出した金髪の少女を抱きかかえて、《主》は笑う。さっきからアイツ笑いっぱなしだぞ……いや、最初からか。
「お母様」
「……」
皆徒、と呼ばれた少女は、ガラディーンに向かって手を伸ばす。だが、彼女は答えない。けど――――ほんの少しだけ、少女の方をみて。
「……皆徒」
「うん!」
”神の娘”は花が咲くような笑顔を浮かべた。
「お兄様〜《黒の剣士》さんを取り逃しましたぁぁ……」
「良いんだよ。もう。彼の役割は終わった……」
刹那によく似た少女――――ホロウが《主》に泣きつく。《主》は彼女の頭を撫でて、下がらせた。
「お疲れ、ホロウ。《七剣王》のみんなも」
その言葉に、七人の少女たちは顔を輝かせる。
「ダーク、メア、リヴィアソード、デルタブレイド」
「ここに。お兄様」
「ん……マスター」
「はい、王よ」
「すでに此処に」
数少ない男性メンバー…なんとハザードと顔がそっくりだ…と、その配下と思われる少女二人と少年が歩み出る。
「キミ達に出番を与えてやれなくてすまなかったね。お疲れ」
「……それだけで、俺達は十分です」
青年は微笑んで、群衆の中に戻った。
「”セラフドールズ”」
『『『はい、お兄様』』』
メイド服やローブと言った、どこか非戦闘員っ
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