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チューニング†ソウル
飯塚家の朝
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一昨日授業公開だったの忘れたの?」

「あれ?あー…そんなんあったな……」


 俺の高校は普段は土曜日に授業が無いのだが、稀に土曜日に保護者への授業公開などがあり、本来休日であるはずの土曜日の分が月曜日に移されるのだ。
 ちなみに、俺の高校と春美の中学は中高一貫校なので、こういった行事は同日に行われることが多い。今回の授業公開も中高同時に行われたので、春美も俺と同じで今日は振替休日なのである。


「とにかく、朝ごはん冷めちゃうから早く来てよ」

「すぐ行くから先に行っててくれ。しばし待たれよ」

「早くしないと片付けるからね?」

「可及的速やかに行動を開始します…」


 春美を部屋から出し、床に落ちた布団をベッドの上に戻す。
 あくびで酸素を寝起きの体に吸収して、頭をスッキリさせてから部屋を出て、廊下の熱気に顔をしかめつつ食卓へと向かった。


 ダイニングに出てテーブルを見ると、アジの開きと大根の味噌汁、それと白菜の漬物が二人前並べられている。
 春美はすでに席に着いていて、腕を組み爪先をパタパタさせて苛立ちをあらわにしていた。


「はーやーくー」

「悪かったって」


 気持ち急いで席に着き、二人で向かい合い手を合わせていただきます。
 食事が二人分なのは、両親が先週から海外へ仕事に行ってしまったため、家に俺と春美しかいないからだ。
 なんでも、歴史的大発見に繋がるかもしれない遺跡が発掘されたらしく、夫婦揃って考古学者である両親は教授とやらに呼び出されて、俺たちを心配しながらも渋々、発掘作業に参加するために出発した。
 突然始まった兄妹二人の生活なのだが、春美は戸惑うことなく家事をこなし、学校にも普段通り(かよ)っている。素晴らしい。
 一方、俺はというと、普段通りの生活から変わることなく春美にお世話になっている状態である。情けない。
 そういうわけで、俺は春美に逆らえない。というより、逆らわない。


「夜中までネット小説書いてて寝坊するなんて、お兄はバカなの?」

「ぐっ…痛いところを突きやがって……それくらいしか書く時間が無いんだよ」


 俺は小説投稿サイトで小説を書いていて、人気はそれなりにある。小さい小説投稿サイトでは、の話だが。
 ランキング上位に食い込み、読者の方々にはいい評価を貰っている。
 そのため、待たせるわけにはいかないという変な使命感により早めのペースで書きたいので、寝る間も惜しんで書いていた、というわけである。


「趣味に生活リズム狂わされてどーすんのよ」

「ぐぉぉ…クリティカルヒットぉ…痛恨の一撃……あ、魚の骨取ってくれ」

「子供かっ!」


 ツッコミながらも、いつも身を乗り出して丁寧に骨を取
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