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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth19狂いたる災禍騎士団〜Pl?nderer ordeN〜
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「テメェがウルリケか!」

――シュワルベフリーゲン――

ヴィータが物質弾に魔力を纏わせたフリーゲンを8基打ち放った。戦車後方からの急襲だ。そこに私も戦車の軌道を予測しハウリングスフィアを1基展開。

「響けっ」

――ナイトメアハウル――

ハウリングスフィアと私自身からの多弾砲撃、ナイトメアハウルを戦車の横っ腹と背後目掛けて放つ。時機の良い直撃確実の攻撃だ。ウルリケ。どのような手を以って対処をする?

「イリュリア騎士団・高位騎士第三位である私を――」

――パンツァー・ブルート――

「容易く落とせると思わない事ね!」

戦車より真っ赤な液体が大量に流れ落ち、フリーゲンとナイトメアハウルからウルリケを守るように膜となり完全に防ぎ切った。膜は再び液体となり、ウルリケの周囲で渦を巻く。それにしてもこの臭い・・・「血液・・・!?」シャマルが口を手で覆い隠す。ウルリケの槍や騎士甲冑に付着している血は、あの者のものではなく返り血のようだ。おそらくあのとき島に居た騎士やキメラを・・・・。プリュンダラー・オルデン――略奪者の騎士団、か。

(血を略奪するのは団長のウルリケではないか・・・)

よく見れば戦車の車輪の下には血の道が出来ている。液体として流動し、しかし個体としての硬度もあるようだ。血を操る。そのような事が魔導で出来るものなのだろうか。

「まとめてかかって来なさい、グラオベン・オルデンの騎士。遥かに古き時代の騎士・鮮血姫シリア・ブラッディアの末裔、ウルリケ・デュッセルドルフ・フォン・ブラッディア・・・・参る」

戦車を牽引する2匹の猫が鳴き、速度を上げて突撃してくる。ウルリケに追随する血液の塊はまるで蛇のよう。そして「鮮血姫の御技、とくとご覧あれ!」と槍を薙ぎ払うように払った。

――グラオザーム・ケッツァー――

血の蛇が蠢き、至る所から触手を何十本と私たちへ向け伸ばしてきた。ヴィータは「気色悪っ! こっち来んな!」嫌悪感を抱いたようで迎撃しようとはせず、回避を行う。ザフィーラはシャマルを庇うために渦巻く障壁パンツァーシュトルーデルを展開したが、血の触手は障壁に衝突して間もなく回り込むようにザフィーラとシャマルへ襲い掛かる。私は自分に向かってくるモノとザフィーラ達に向かっている触手に向け、ブルーティガー・ドルヒを射出する。しかし触手を完全に絶つ事が出来ず、

「うぐ・・・!」「痛っ・・・!」

「ザフィーラ!」「シャマル!」

ザフィーラの右太腿と左前腕、シャマルの左肩を貫いた。

†††Sideシュリエル⇒シャマル†††

私とザフィーラを貫く血液の触手。誰の、何のモノともしれない血液が私の体を侵食する。ゾワッと背筋を這い上がる嫌悪感に悲鳴を上げそうになる。でも私
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