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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth19狂いたる災禍騎士団〜Pl?nderer ordeN〜
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いため、魔力を全身に纏う防御態勢パンツァーガイストを発動している。

(やはり通じていないようだな・・・!)

着弾する直前で、不可視の障壁で完璧に防がれているのが見えた。結局、獅子から逃れる事が出来ずに島へと墜落、地面に叩き付けられた事で「がはっ」息が一瞬止まる。何度も咽る。が、いつまでもこのまま――押し倒されている体勢でいるわけもいかない。唯一の弱点らしき人面の前にハウリングスフィア一基を設置、「響け!」零距離でのナイトメアを撃ち込む。

「むごぉ・・!」

獅子は呻き声を漏らし、ようやく右腕に噛み付いていた牙を僅かだが放した。この好機を見逃せはしない。「コード・・・ゼルエル」オーディンの魔導・肉体強化の魔導を発動。“闇の書”の頁が1枚半減ってしまったが、この獅子から回収すればいい。

「いつまで私の上に乗っているっ!」

獅子の腹に膝蹴りを打ち、宙に浮かせる。すぐさま後転跳びをし、立ち上がってすぐに「ナイトメア!」獅子の腹に砲撃。間髪入れずに「封縛!」獅子を捕獲輪で捕える。どれだけ強固な障壁を持っていようと、“闇の書”たる私のこの術には抗えまい。傍に浮遊している“闇の書”が開く

蒐集開始(ザムルング)

≪Sammlung≫

大気中の魔力素を体内に取り込み蓄積、そして放出するための重要な器官である魔力核が獅子の体より抜き出される。“闇の書”より光が放たれ、獅子の白い核より魔力を蒐集していく。無理やり魔力を引き出されることで、「うごぉぉおおおお・・・!」獅子が苦痛に満ちた呻き声を漏らす。
蒐集を終えた“闇の書”を手元に呼び戻す。ふむ、どれどれ・・・・23頁が埋まったか。これで580頁を超えたな。完成まで100頁を切ったが、オーディンから完成させないよう厳命されているため、「この辺りを維持するしかないのか」嘆息する。
完成すれば、私は融合騎としての機能を扱えるようになる。そうすればオーディンと融合でき、彼の力になれるのだが・・・。しかし私の個人戦力の高さを自他ともに認めているため、完成しても融合騎としての役目はないようだ・・・・はぁ。

『カリブルヌス、発射!』

ミナレットより砲撃が放たれた。カリブルヌスが向かう先は・・・ネウストリア、だったか。聖王家のアウストラシアにちょっかいを掛け続けるという・・・。ネウストリアはイリュリアとは関係ない国のはず。何故わざわざ敵対するようなマネをするのだ・・・?

「うぐ・・これが、闇の書の蒐集か。なんと恐ろしい・・・」

「お前の見た目の方が十分恐ろしいと思うのだがな、私は」

「・・・・確かに魔導が扱えん。・・・・殺せ。魔導の使えない今、俺を殺す事など容易いだろう」

よろよろと立ち上った獅子が憎々しげにそう言い捨てる。そうだな、魔力を回復さ
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