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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth19狂いたる災禍騎士団〜Pl?nderer ordeN〜
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は、真黒な甲冑を着た二足歩行のデカイ黒猫。武装はあたしの“アイゼン”と同じ鉄槌だ。つっても“アイゼン”より一回りも二回りもデケェけどな。見ればザフィーラの方にもまた新しい熊(体格的にゃいい勝負だ)が立ち塞がってやがる。シュリエルと獅子の姿は見失っちまった。たぶん島に落ちた。まずいな、ぜってぇ別の騎士団が居るはずだ。いくら何でもシュリエル1人で相手に出来るわけがねぇ。
「テメェ、じゃないやい。僕はカッツェ隊のT。判った? この哀れぺったん娘」
「ぺ、ぺったんこだぁ? おい。あたしの何に対してそう言ったのか言ってみやがれ。つってもどんな返答でもテメェのその面を原型が無くなるくらいでぶん殴るけどな」
胸はデカけりゃ良いってもんじゃねぇんだよコラ。あんなんただのぜい肉だ。騎士にそんなモンは要らねぇんだ。シグナムとかシャマルとかシュリエルとか、デカい胸っつう余計なモン付けてる所為で戦い難そうじゃん。
あたしくらいの方がちょうど良いんだよコンチクショウッ!・・・・ホントはあたしだってもうちょっと欲しかったっつうのっ!
イラついてるところに、轟音を立てながらミナレットが動いた。砲門が、シュトゥラじゃねぇ方へ向く。
『カリブルヌス、発射!』
あたしらん中で唯一対処できるオーディンは海の中だ。だから砲撃カリブルヌスを見送るしかねぇ。今度はどこの国の街に破壊と死を撒き散らすつもりだよ。キッとクソ猫を睨みつけっけど、「やーいやーい、哀れぺったん娘〜♪」クソ猫は自分の胸に肉球の両手を置いて「ぺったんぺったん♪胸ぺったん?」とか歌い始めやがった。
「ブチノメシテヤル」
「ヴィータちゃんっ、ザフィーラ!」
「お前は来んなっ! 目を付けられたらお前ツブされんぞ! てかあたしの邪魔すんな! このクソ猫はあたしがぶち殺す!」
シャマルに怒鳴る。その間、あたしはクソ猫から目を逸らしちゃいなかった。だってぇのに「そういうお前もだぞっ・・!」ソイツはいつの間にか距離を縮めて来てた。振り上げられてる鉄槌が、あたしに向かって振り下ろされる。
――フェアーテ――
高速移動の魔導フェアーテを発動して、そのシャレになんねぇ一撃を全力回避。そんで間髪入れずに隙だらけのソイツの顔面に向かって“アイゼン”の一撃を振り抜いた。躱す事なんざまず無理なタイミングだったんだ。だってぇのにソイツは猫らしいしなやかな動きで避けやがった。
ソイツはあたしの背後を取って「次は外さないぞっ」槌の方じゃなくて石突きの突きを繰り出してきた。振り向く暇も無くあたしは最大の防御力を持ってる障壁パンツァーヒンダネスを展開。本来の形は全身を覆う多方面体なんだけど、今回は一点集中の盾形にした(結構難しいんだぜ、コレ)。
「あたしだって今度は外さねぇッ!」
刺突の
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