暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth17燃えるベルカ・イリュリア戦争〜The Illyrian waR〜
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†††Sideオーディン†††
アムル奪還のためにヴレデンより出撃した私たちグラオベン・オルデン。アムルを目指して空を翔け、遠目にアムルに突っ込んだ戦船3隻の船体を目視。本当に不愉快な光景だ。守れ切れなかった悔しさに歯噛みする。
『オーディン。使い魔を一体召喚するという事ですが、魔力の方は大丈夫ですか?』
『アンゲルス一体の召喚に消費する魔力は多大だが、敵の魔力を吸収してやれば最後まで行けるだろう』
シグナムからの心配の思念通話に対しそう返す。こうしてアムルへ向かっている途中に、アムル奪還に七美徳の天使アンゲルスを使う事を話した。先の戦で見せたカスティタスと同じアンゲルスで、全部で七体存在しているという事で、みんな驚いていたが。
『そうですか。ですが御無理はなさらぬようお願いします』
『判っているよ。シグナムこそ無茶な戦いはしないようにな』
『場合によりけりです』
少しばかり笑い声を含ませたその一言に、『私も場合によりけりだな』と付け加えた。
「・・・さて。グラオベン・オルデン全騎。これよりアムル奪還を行う。イリュリア騎士との交戦を許可する。油断なく、徹底的に連中をアムルより追い払え」
全員の「ヤヴォール!」をしっかりと胸に刻み込み、「それではサクッと片付けて、ミナレットを潰しに行くぞ!」起動している“エヴェストルム”のカートリッジを1発ずつロード。
「アギト、融合だ・・・!」
「うんっ!」
シグナムとアギトはユニゾンを果たし、
「マイスター、アイリ達も・・・?」
「ああ、頼むよアイリ」
私とアイリも融合する。シュリエルが「私も融合したいのだがな・・」とシャマルにそう打ち明けていた。シュリエルと融合するためには“夜天の書”を完成させなければならない。しかし一度完成させてしまえば、そう時間をかけずに暴走を始めてしまう。
“エグリゴリ”を救えていない状況でそれは最悪過ぎる結末だ。だからシュリエルには完成させないように言いつけてある。まぁ、蒐集は適度に行っている。何せ“夜天の書”は、ある一定期間蒐集を行わないと主の魔力を強制的に蒐集し始めるのだ。
「(はやてを蝕んだ障害もそれが起因していた・・・)シュリエル、すまないな。融合騎ではなく1人の騎士としての君の力を頼りにしたいんだ」
ただの建前ではなくひとつの本心として告げる。
「い、いえ! 私も申し訳ありませんっ。納得はしているのですが、やはり、その、羨ましいというのか、あ、いえっ、忘れて下さい!」
あわあわ焦るシュリエル。なんというか可愛らしい。いつもシグナムのように凛としているシュリエルだが、時折微笑ましくなるような可愛らしさを見せてくれる。シュリエルの隣へと移動し頭を撫でると、「オーディン・
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