暁 〜小説投稿サイト〜
今日から頑張る
引きこもり

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20××年 4月

俺は、この春に高校に入学する予定だった。

本来なら高校に胸を躍らせ
どこの部活に行こうか友達と談笑したりして
輝かしいスタートを切るのが

当たり前だと

思っていた


だけど俺の時間は中学の頃に止まっている

きっかけは些細なことだったかもしれない
単純に女子から「きもい」といわれたことだ

その他にも複数の女子から色々な罵倒を受けた

男子は見て見ぬふり
先生も何もしてはくれない

そんなことを言われる覚えはなかったのだが
言われ続け

人が怖くなり

とうとう学校に行かなくなってしまった

小さい頃から得になにか取り柄や魅力があったわけでもなく
友達もいなかったので

だれも、、、いや
家族以外はだれも止めなかったし説得もしなかった





あれから何日たったのかなんて覚えていない
ただ日々を無駄に消費していった
結局高校受験もせずこうして家で
ゲームやパソコンをやり
腹が減ったら冷蔵庫を漁る

時々、妹の優が何か持ってきてくれるので
腹が減ってたら貰って食べる
が会話は一切しない
俺が直ぐに部屋に行ってしまうからだ

俺が不登校になった時
両親はひどく
動揺し母さんは泣いていた
親父には怒られた
当たり前だ、理由は言えるはずもなかった

妹は薄々感づいているようだったが
深くは聞いてこなかった


今でも心配して
声をかけてくれるが

何も答えずに部屋に「こもる」






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