第2部 風のアルビオン
最終章 決戦
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ウルキオラが死んでしまう。
立ち上がろうとしたが、痛みで立ち上がれなかった。
凄まじい電撃が、ウルキオラを襲う…はずだった。
しかし、電撃はウルキオラの持つデルフに吸収された。
「「「「「なに??」」」」」
ワルドはその光景を見て、驚愕した。
ウルキオラはデルフに視線を向けた。
「無駄なことを…それがお前の能力か?」
デルフはかちゃかちゃと金属音を響かせた。
「おうよ!伝説の剣を見くびるなよ!」
デルフは興奮した口調で言った。
「「「「「くそ!」」」」」
ワルドはもう一度呪文を詠唱した。
しかし、『イーヴァルディー』の能力が上乗せされたウルキオラの響転により、本体を除いたワルドは一瞬で消滅した。
「く、くそ!くそー!」
ワルドはその場にへたりこみ、地面に向かって叫んだ。
「理解したか?貴様程度の実力では、俺に擦り傷を負わせることも出来ん」
ウルキオラは冷徹な声でワルドに言い放つと、デルフを鞘に収めた。
ワルドは地面にふっしたままである。
少しすると、ワルドは立ち上がり、閃光の名に恥じぬ動きでルイズの後ろに移動した。
ワルドは再び、『偏在』の魔法唱えたらしく、1人がルイズの首を絞め、1人がルイズに杖を向けていた。
「「動くな!さもなくば、ルイズは粉々になるぞ!」」
ワルドはルイズを人質に取ったのだ。
「ウルキオラ!助けて!」
ルイズは暴れている。
ワルドは少しずつ、扉の近くに移動した。
「「おしい、おしいな!ウルキオラ!あともう少しで僕を殺せたのに…」」
ワルドは笑いながらウルキオラに言った。
ウルキオラはその場を動かずにじっとしていた。
「「これでわかったろう?君にとって、ルイズは足手纏いにしかならないということが!」」
ワルドは更に大声で笑った。
少しして、笑うのをやめた。
「「まあ、足手纏いのルイズのおかげで、私は逃れることが出来るのだがな…。感謝するぞ、僕のルイズ!はっはっはっは!」」
ルイズは悔しくて涙が止まらなかった。
「「まあ、目的が1つ達成できたのだ。さらばだ!ウルキオラ君」」
そう捨て台詞を残し、ワルドは扉から、走り去った。
暫くすると、分身のワルドが口を開いた。
「この借り、必ずや返させてもらうぞ!イーヴァルディーのウルキオラ!」
そう言って、ルイズの首を絞めていた、分身のワルドが消えた。
ルイズはその場にへたり込んだ。
ウルキオラがルイズに向かって歩き始めた。
「無事か?ルイズ」
ウルキオラはルイズの前で立ち止まり、言った。
ルイズはウルキオラの顔を覗き込んだ。
ルイズの
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